車を売却するのは数年に1度の出来事であるため、「必要な書類が分からない」という人は多いです。特に、初めて車を売るときは迷うことでしょう。

ご安心ください。必要書類について基本的なことは車販売ディーラーや中古車買取業者が教えてくれます。そのため、必要書類を前もって把握していなくても問題はありません。

しかし、場合によっては事前に準備しておかないと車の売却手続きが滞ってしまうケースがあります。また、余裕を持って愛車の売却手続きを進めるためにも、前もって書類を確認しておくといいです。

そこで今回は、「車を売却するときに必要な書類」について解説します。また、「必須ではないが準備しておくとプラス査定になる書類」についても紹介します。

車の売却に必要な書類を確認する

車を売る際には、いくつか必要な書類があります。必要な書類は基本的に8つあり、そのうちの2つは買取店が用意してくれます。そのため、事前に準備すべき書類は6つです。

※車を購入した後に引っ越しをしている場合や、結婚などにより苗字が変わった場合はさらに書類が必要です。これについては後ほど説明します。

今回、必要書類を確認しやすいようにチェックリストを作成しました。チェックを記入することで、確認作業がしやすくなります。是非活用してください。

「チェックリスト」 PDFファイル

必須書類

①自動車検査証(車検証)

車検証は車内に携帯しておくことが義務付けられているため、車内を探せば見つかるはずです。多くの場合、グローブボックス(助手席前の収納ボックス)の中に入っています。万が一紛失した場合は、陸運支局で再発行してもらわなければなりません。

車検証が見つかったら、必ず「所有者」と「使用者」の欄を確認してください。どちらの欄にもあなたの名前が明記されていれば、問題なく車の売却が可能です。

もし、2つの欄の名前が一致しない場合は、「所有者」と「使用者」双方の印鑑証明書、委任状、譲渡証明書を用意する必要があります。

このようなケースが起こるのは、ローンで車を購入した場合です。ローンで車を購入すると、所有者がディーラーやローン会社になることがあります。

ローンが完済されているのであれば、所有者の欄にある会社(業者)に連絡をして「所有権解除」を申請してください。たいていは所有権解除の手続きを代行してくれますが、もし代行してくれなかったとしても詳しく手続きの仕方を教えてくれますので、指示に従って所有権解除を行ってください。

もし、まだローンの支払いが済んでいない場合は、完済する、もしくはローンを組みなおして「所有権保留の解除」を行わなければ車を売ることができません。

しかし実際には、中古車買取店(もしくは新車販売ディーラー)がローンの残っている車を買い取る方法を提示してくれるため、ローンが残っている車であっても売却することは可能です。

売ることはできなくても査定を受けることは可能なので、ディーラー下取り、もしくは中古車買取の査定を依頼して、「ローンが残っているんですが、どうすれば車を売れますか?」と相談してみましょう。

②自賠責保険証明書

車検証と一緒に保管されていることがほとんどです。もし紛失した場合は、契約している保険会社に問い合わせて再発行してもらいましょう。

③リサイクル券

こちらも車検証と一緒に保管されていることがほとんどです。紛失した場合は、車検証と同じく陸運支局で再発行してもらえます。

④自動車税納税証明書

出典:ウィキペディア

自動車税納税証明書は、毎年5月に送られてくる納税通知書に付いてくる書類です。車検を受ける際に必要な書類なので、①車検証、②自賠責保険証明書、③リサイクル券と一緒に車検証入れに保管している人が多いです。

万が一紛失した場合は、各都道府県の税事務所で再発行してもらいましょう。なお、軽自動車の場合は市区町村の役所で再発行してもらえます。

⑤実印

車を購入するときと同様、売却するときも実印を使っての捺印が必要になります。なお、実印は市区町村の役所にて登録を行う必要があります。実印登録をすると、印鑑登録証(印鑑登録カード)を発行してもらえます。

印鑑登録カード 出典:ウィキペディア

⑥印鑑証明書

出典:車検と車の手続き案内センター

実印が市区町村で登録されていることを証明するための書類です。印鑑証明書は発行されてから3ヶ月以内のものでなければならないので、注意してください。

基本的には実印登録を行った役所で交付してもらうものですが、マイナンバーカードを利用すればコンビニで発行することもできます。

これらの必要書類は、自分で取り出したり移動させたりしていなければ全てグローブボックス(助手席前の収納ボックス)に入っているはずです。また、専用の書類ケースに保管されていることが多いです。

ディーラーで配布された書類ケース

買取店が用意してくれる書類:

⑦委任状

売却する車の名義変更を買取店に代行してもらうときに必要な書類です。委任状の用紙は買取店が用意してくれるので、こちらで用意する必要はありません。

⑧譲渡証明書

車を譲渡することを証明する書類です。委任状と同じく、買取店が用意してくれます。

軽自動車を売る場合は必要書類が少し異なる

軽自動車の場合、上記の①~④の書類は同様に必要ですが、⑤は実印でなく認印が使用可能です。そのため、⑥の印鑑証明書も必要ありません。また、軽自動車の場合は⑦⑧の書類を兼ねた「申請依頼書」というものを提出します。これも、買取店側が用意してくれます。

上記に加えてさらに書類が必要なケース

・住民票

車を購入後に引っ越しをして住所が変わり、車検証に記載されている住所と⑥印鑑証明書の住所(現住所)が異なる場合に住民票が必要になります。なお、車検証の住所を現住所に変更している場合は住民票は必要ありません。住民票は市区町村の役所で受けとることができます。

・戸籍の附票(こせきのふひょう)

車検証に記載された住所から2回以上引っ越しをしている場合は、戸籍の附票が必要になります。戸籍の附票は住所の移転履歴を記録したもので、本籍地の役所でのみ交付してもらえます。

・戸籍謄本(こせきとうほん)

結婚などにより名字が変わり、車検証と印鑑証明書の名字が一致しない場合は、戸籍謄本が必要になります。戸籍の附票と同様、本籍地の役所でのみ交付を受けることができます。

戸籍の附票と戸籍謄本は本籍地の役所でしか交付してもらえませんが、「現住所と本籍地が離れている」「平日に役所に行く時間がない」という人もいるでしょう。その場合は、郵送で本籍地の役所に申請して取り寄せる方法をおすすめします。

できれば揃えておきたい書類

以下の書類は用意なくても車の売却に支障はありませんが、揃っていると査定額が上がるのでなるべく用意しておきたい書類です。

・車の保証書

・整備手帳

・取扱説明書

上記の書類3点が揃っていれば、査定額が1~3万円ほどプラスされます。必須書類と同様、自分で取り出したり移動させたりしない限りは基本的にグローブボックス(助手席前の収納ボックス)に入っているものなので、探すのに苦労はしないはずです。

※保証書が整備手帳のページの一部になっていることがあるので、見つからない場合は整備手帳を見てください。私の車はホンダ社製ですが、保証書は整備手帳と一緒になっていました。

3点の中でも、整備手帳は車のメンテナンス歴や部品の交換履歴などを記録している物なので重要度が高いです。整備手帳により定期的なメンテナンスが確認できれば、その分プラス査定になります。紛失した場合は正確にメンテナンス歴が確認できないため、減額の対象となります。

これらの書類を紛失した場合、整備手帳以外は再発行が可能です。

・保証書=車を購入したディーラーで再発行してもらうことができます。

・取扱説明書=自動車メーカーのホームページからダウンロード可能です。

・整備手帳=整備手帳は新車購入時からの整備歴を記録しているものなので再発行ができません。

ちなみに、整備手帳に住所氏名などの個人情報を記載したページがありますが、そのページを切り取っておくと個人情報の流出防止になります。

私の知人が中古車を購入したときに整備手帳に前の持ち主の個人情報が記載されたままになっていたことがあります。氏名・電話番号・住所が記載してあったので、私は「これは悪用されかねない」と危機感を感じました。

整備記録さえ分かれば問題ないので、個人情報のページを切り取っても大丈夫です。以上の理由から、私は車を売る時は必ず毎回ページを切るようにしています。

また、任意保険の書類を書類ケースに入れている人が多いと思いますが、渡す必要はないので回収しておくことを推奨します。買取店の不手際でそのまま書類ケースに入れっぱなしだった場合(手続きに必要ない書類なので見落とされる可能性がある)、中古車を買い取った第三者に個人情報が流出する恐れがあります。

この他の書類に関しては、個人情報を心配する必要はありません。車を買い取った業者が個人情報をきちんと保護して手続きをしてくれます。

まとめ

今回は、「車を売却するときに必要な書類」について解説してきました。

「書類は車を売るときに用意すればいいや」という人が多いですが、書類を紛失していれば再発行に時間がかかりますし、印鑑証明書のように役所に出向かなければならない書類も存在します。私は以前、役所の営業時間と都合が合わず印鑑証明書を取りに行くのに手間取ったことがあります。

こうした事態を避けましょう。事前に準備しておくと、車の売却手続きをスムーズに進行させることができます。車を売却するときは、必要書類を事前に確認しておきましょう。


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