同じ車を修理しながらずっと乗り続ける人は少なく、ほとんどの人が10年以下で車を買い替えます。「高値で売れるうちに車を買い替えてしまうほうがいい」という考えから、3年や5年サイクルで車を買い替える人も珍しくありません。

買い替えのサイクルが異なったとしても、いつかは車を売るときが訪れます。そのため、車を購入するときに「高値で売れる車種なのか」と考えるのは重要です。車が高値で売れれば、次の車を購入するときに資金の足しになるからです。

今回は、車選びのために「高値で売れる車種」を紹介します。その次に、車を買い替えるときに備えて「可能な限り高値で車を売却し、賢く車を買い替える方法」について解説します。

リセールバリューを考えて車を選ぶ

リセールバリューとは、日本語に言い換えると「再販価値」です。冒頭でも述べましたが、リセールバリューの高い車かどうかは車選びのポイントの1つです。

リセールバリューの基準は新車購入時から3年経過した車の売り値を指すことが多く、新車購入時から3年・3万km経過した車の売値は新車価格の40~50%になります。この基準よりも高値で売れる車はリセールバリューの良い車、基準よりも低い値段がついてしまう車はリセールバリューが悪い車です。

※日本の自家用車の年間平均走行距離が1万kmであるため、リセールバリューの基準は3年=3万kmとされています。しかし実際には3年でピッタリ3万kmになることは少ないため、あくまでも指標だと考えてください。基準よりも走行距離が多ければ査定額は下がり、少なければ査定額は上がります。

例えば、新車価格が300万円の車がAとBの2車種あったとします。基準を参考にすれば、どちらの車も売り値は3年・3万km経過で約150万円になるはずです。ところが実際には、Aの車は170万円、Bの車は120万円と売り値が基準と異なることがあります。

AもBも新車価格は同じですが、Aの車は基準よりも高値で売れています。つまり、Aの車はリセールバリューの良い車だということです。一方で、Bの車は基準よりも安値がついたため、リセールバリューの悪い車だといえます。

このように、リセールバリューの良い車を選ぶことで将来車を売却するときに得をします。すでに欲しい車種が決まっているのであれば別ですが、特別欲しい車種が決まっていないのであればリセールバリューの良い車を選ぶことを推奨します。

カテゴリー別で見るリセールバリュー

ここまでの解説で、リセールバリューとは何かが分かりました。次に疑問に思うのが、「リセールバリューの良し悪しは何で決まるのか」ということです。結論を言えば、それは中古車市場での需要です。中古車に限らず、市場価格というのは需要で決まります。

中古車として需要のある車は高値で売れるため、その分買取査定額も高額となります。逆に、需要のない車は低価格にしないと売れないため、買取査定額も低くなってしまいます。

では、中古車市場で需要のある(人気の高い)車種とはどのような車なのでしょうか。ここからは、具体的にカテゴリー別でリセールバリューを見ていきます。

ハイブリッドカー

ハイブリッドカーは、常に安定した需要があり高額な買取査定額がつきます。なかでも、ハイブリッドカーの代表車種である「トヨタ プリウス」は日本の新車登録台数ランキングで継続的にトップを取り続けており、中古車市場での人気度はトップレベルです。

プリウスほどではないにしろ、ハイブリッドカーであれば他の車種であっても比較的高値で売れます。

一昔前は「燃費の良い車」というイメージしかありませんでしたが、ハイブリッドカーの人気が高まるにつれメーカーが力を入れて設計するようになりました。その結果、ハイブリッドカーは燃費性能のみならず乗り心地や高級感なども兼ね備えるようになり、高い人気を獲得しました。

使い勝手も良く、リセールバリューの良いハイブリッドカーは、これから車を購入するときに候補に入れておくべき車の1つです。

「トヨタ プリウス」 出典:トヨタ

軽自動車

軽自動車は需要が安定していてリセールバリューが非常に良いです。軽自動車というカテゴリーそのものがリセールバリューに優れていますが、なかでも各自動車メーカーの主力モデルや一定のファンがいる特徴的な車種は高額な査定がつきやすいです。その代表的な車種の一例を以下に記載します。

ホンダ:Nシリーズが人気

N-BOXとN-WGNは「カスタム」というグレードが特に人気です。N-ONEは「ツアラー」というグレードが人気で、ボディカラーはツートンが人気です。3車種とも自動ブレーキが装備されていると更に査定額が高くなります。

「ホンダ N-ONE(ツートンカラー)」 出典:ホンダ

スズキ:特徴的なモデルが人気

スズキは軽自動車のラインナップが豊富ですが、なかでも特徴的な車種はリセールバリューが良いです。例えば、軽自動車でありながら本格的なオフロード性能を有する「ジムニー」は、根強いファンや旧型モデルの愛好家の存在から値崩れが非常に少ないです。

他にも、SUV要素が大ヒットした「ハスラー」や、可愛らしい見た目から女性に支持されている「ラパン」も、中古車市場での人気度が高く、リセールバリューが良いです。もちろん、上記のような特徴的な車種だけでなく、ロングセラーモデルの「ワゴンR」や「アルト」も安定した人気があります。

「スズキ ジムニー」 出典:スズキ

ダイハツ:背の高いハイトールワゴンが人気

ダイハツの軽自動車で特に人気なのが、タントやウェイク、ムーブキャンバスなどの背の高い車種です。軽自動車のボディサイズは限られていますが、縦方向にスペースを稼ぐ手法で見事に広い車内空間を実現しています。

特に、ムーブキャンバスはどこかレトロさを感じるデザインとおしゃれなツートンカラー(単色もあり)により、女性からの支持が多いです。これら3車種は全てスライドドアを装備しており、車内が広いだけでなく人や荷物の乗り降りを楽に行うことができます。

「ダイハツ ムーブキャンバス」 出典:ダイハツ

ミニバン

家族の移動手段として重宝されているミニバンは、ファミリーカーとして安定した需要を持っています。

ミニバンは新車価格が高価なことから、中古車を購入する人が多く需要が高いです。そのため、中古車として売りに出したときに高い査定額がつくことが期待できます。

また、新車では価格の安い5ナンバー車のほうが人気ですが、中古車になるとワンランク上の3ナンバーミニバンのほうが売れ行きがいいです。

特に、トヨタの「アルファード」や「ヴェルファイア」などの高級ミニバンは海外でも人気が高いことからリセールバリューが非常にいいです。グレードや状態にもよりますが、新車購入時から3年経過しても買取査定額200万円オーバーが期待できます。

「トヨタ ヴェルファイア」 出典:トヨタ

SUV

SUVが何かよく分からないという人もいると思いますので説明すると、Sports Utility Vehicle(多目的スポーツ車)という意味です。分かりやすく言えば、「オールラウンドに使用できる車」ということです。

車高が高い(地面と車との隙間が大きい)ため、未舗装路での走破力に優れます。普通の車よりも走行できる範囲が広く、キャンプなどのアウトドアを好む人に人気のある車種です。

1990年代の第一次SUVブームの後、一旦人気が下火になってしまいましたが、2010年頃から再びブームが盛り返してきました。そのため、リセールバリューに期待のできるカテゴリーだといえます。

特に、トヨタのSUVモデルである「ランドクルーザー(プラド含む)」や「ハイラックスサーフ」はリセールバリューが素晴らしく良いことで有名です。中古車市場では、「最強のリセールバリューを持つ車」と呼ばれることもあるほどです。

リセールバリューを重視するのであれば、特に人気の高いトヨタ(レクサス含む)社のSUVをおすすめします。

「トヨタ ランドクルーザー」 出典:トヨタ

ワンボックス・バン

ワンボックスやバンなどは商用車としての需要、海外での需要があるため、リセールバリューが高いレベルで安定しています。特に、「トヨタ ハイエース」の人気は絶対的です。

ハイエースのライバル車種として、日産の「キャラバン」やマツダの「ボンゴ」などがありますが、ハイエースほどのリセールバリューは期待できません。トヨタのブランド力が強いため、このカテゴリーはハイエースの一人勝ちとなっています。

海外には、どんなに年式が経とうと、どんなに過走行だろうとハイエースを欲しがる需要があります。そのため、古いからといって廃車買取に出す必要はありません。それどころか、思っている以上の買取査定額がつくケースが多いです。

ワンボックスやバンタイプの車を購入する場合、リセールバリューの良いハイエースを選択するのが得策です。

「トヨタ ハイエース」 出典:トヨタ

セダン

セダンとは、いわゆるタクシーの形をした車のことです。基本的にはドアが4枚あり、エンジンルーム、キャビン(乗員スペース)、トランクルームがそれぞれ独立した3ボックスタイプの車のことをいいます。

セダンタイプの車は、残念ながら需要が減少傾向です。したがって、リセールバリューはあまり期待できないカテゴリーとなります。リセールバリューの指標である3年経過した時点での売り値は、新車価格の半分以下だと考えたほうがいいでしょう。

ただ、トヨタの「カローラ」に限ってはリセールバリューが非常に良いです。この他に、トヨタの「アリオン」や「プレミオ」、「クラウン」もリセールバリューの良い車です。

なぜ、カローラだけが例外かというと、海外での需要が非常に高いからです。実際、東南アジア諸国では10万km超えのカローラがタクシーとして使われています。さらに、20万kmを超えても使われ続けているそうです。

リセールバリューを考えて車を選ぶ場合、「どのくらいの走行距離を走るか、長い年数乗り続けるのか」を考えて購入するべきグレードを選ぶ必要があります。以下で、カローラの適切なグレードの選び方を解説します。

平均的な距離(1年1万km程度)しか走行しない、3年程度で売却する場合:

平均的な走行距離を走行するのであれば、3年後に車を売却するときの走行距離は3万km前後になるでしょう。この場合、海外へ輸出される可能性は低く、日本国内での需要を考えてグレードを選択する必要があります。

日本国内での需要を考えると、1.5Lのモデルが最適です。特に、1.5Lモデルのなかでも「エアロツアラー」というグレードが高価買取の対象となります。1.8Lのモデルもありますが、税金が高いため需要が低くリセールバリューがあまり良くありません。

また、ハイブリッドのモデルも人気がありますが、新車価格が高く相当な距離を走らないと元が取れないためおすすめしません。リセールバリューが良くても、初期投資の分を回収するのが難しいです。

平均以上の距離を走る、または年数が経ってから車を売却する場合:

この場合、売却した車が海外に輸出される可能性が高いです。つまり、海外での需要を見越してグレードを選択する必要があります。

海外に輸出する場合は、排気量の差が需要にさほど影響しないので1.8Lモデルを選択しても構いませんが、逆に言えばどのグレードを選んでも買取価格はほとんど変わりません。そのため、新車価格の安い1.5Lモデルの標準グレード「X」が最も得です

「トヨタ カローラ」 出典:トヨタ

コンパクトカー

コンパクトカークラスは残念ながらあまりリセールバリューが良くありません。その理由は、コンパクトカーの需要が軽自動車に流れてしまったことにあります。軽自動車が高性能化したことにより、両車を比較したときに維持費の安い軽自動車を選ぶ人が増えました。

実際、中古車市場を見ると軽自動車よりも安価で販売されているコンパクトカーが増えています。つまり、中古車市場での人気があまり高くないということです。そのため、買取査定額も低くなりがちです。

このカテゴリーで比較的高値で売れるのは、「ホンダ フィット」や「トヨタ ヴィッツ」です。生産台数が多く中古車の数が飽和気味ですが、それでも他の車種よりは高額査定がつきやすいです。

車選びの際、維持費やリセールバリューのことを優先するのであれば、コンパクトカーよりも軽自動車を選ぶことをおすすめします。

「ホンダ フィット」 出典:ホンダ

外車(輸入車)

既に知っている人も多いかもしれませんが、輸入車はリセールバリューがかなり悪いです。どのくらい悪いかというと、200万円台の車が1年後には十万円程度の価値にしかならないこともあるほどです。

なぜ、輸入車のリセールバリューが極端に悪いかというと、売れにくいからです。長期在庫になれば、保管費や中古車価格相場の変動リスクを抱えることになります。在庫期間中に価格相場が下落すれば、販売価格を相場に合わせて下げるしかありません。そうなれば、利益が大幅に減少してしまいます。

また、輸入車は修理費が高くつくため、販売した中古車の補償期間中に故障すると修理費によって利益が失われてしまいます。こうした理由から、中古車買取業者はリスク回避のためのマージンを確保するために安く買い取ります。安く買い取ることで、利益が減ったとしても赤字にならずに済みます。

輸入車の中で比較的リセールバリューが良い車はドイツ車です。「ベンツ」や「BMW」、「アウディ」などは誰でも知っているメーカーであり、それだけのブランド力があります。また、「ベンツやBMWに憧れるけど新車は高すぎる。中古車なら手が届く」というニーズがあります。

とはいえ、ハイブリッドカーや軽自動車のリセールバリューには遠く及びません。リセールバリューのことを考えて車選びをする場合は、輸入車はあまり良い選択とはいえないでしょう。

「メルセデスベンツ Cクラス」 出典:カーセンサー

スポーツカー(オープンカー・クーペ)

これらの車種は、リセールバリューがあまり良くありません。セダンと同じく、3年後の買取価格は新車価格の半分以下になることを覚悟したほうがいいでしょう。

バブル期であった1990年代にはスポーツカー・オープンカー・クーペなど、見た目や趣味性を重視した車が人気で車種も多く存在していました。しかし、時代の流れと共に経済性や利便性、実用性が重視されるようになり、これらの車種の人気は衰退し中古車市場での需要は減少しました。

特に、高出力エンジンを売りにしていたスポーツカーは排気ガス規制のあおりを受けて生産が難しくなり、ラインナップが激減してしまいました。

ただ、スポーツカーの中にもリセールバリューの高い車種は存在します。それは、日産「スカイラインGT-R」です。古くからレースに参戦し進化を重ねてきたスカイラインは、日本が世界に誇る名車の1つです。特に、「GT-R(R35)」は世界の名だたるスーパーカーと互角の性能を誇ります。

また、ハリウッド映画「ワイルドスピード」で主人公がスカイライン(R34)に乗っていたことから世界的に高い人気を集めています。そうした人気から、年数が経過してもなお非常に高額な値段で取引されています。

「スカイライン GT-R」以外にも、世界ラリー選手権を戦った三菱「ランサーエボリューション」、スバル「インプレッサ(WRX sti)」も高額な査定がつきやすい車種です。どちらも海外で走行性能を高く評価されており、特に北欧ではインプレッサの支持が熱いです。

ただ、「ランサーエボリューション」は残念ながら10代目を最後に生産が終了してしまったため、新車の購入候補からは外れてしまいます。しかし、程度のいい中古車を購入すれば将来手放すときに高値で売れるでしょう。

「日産 GT-R」 出典:日産

リセールバリューの良い車に買い替えたい

ここまでの解説を通して、車種ごとのリセールバリューの良し悪しが分かりました。気づいた人もいると思いますが、リセールバリューが良い車はトヨタ車に多いです。トヨタブランドの信頼は国内のみならず世界共通です。

カテゴリーで言えば、ハイブリッドカーと軽自動車の2種類がリセールバリューの良い車種だといえます。また、これら2車種ほどではありませんが、SUVやミニバンもリセールバリューに期待できるカテゴリーです。

リセールバリューの良い車選びを紹介したところで、次は「できるだけ安く車を買い替える方法」について解説していきます。これら両方を把握することで、より経済的なカーライフを送ることができます。

できるだけ安く車を買い替えるためには、いま乗っている車をできる限り高値で売却することが重要となります。車が高値で売れれば、売却額が新車の購入資金の足しになるため結果的に安く新車を購入することに繋がります。

そして、高額査定を引き出すためには、最良の売却方法を選択する必要があります。その方法とは、「インターネットの一括見積もり査定」です。なぜ、一括見積もり査定が最良の売却方法なのか、その理由を解説していきます。

一般的に、車を買い替えるときはディーラーの下取りに出すことが多いですが、それでは高価買取を実現することは難しいです。なぜなら、ディーラー1社に下取りを依頼しても競合がいないからです。買取価格はディーラーの言い値になってしまいます。

もちろん、「下取りではなく中古車買取業者(ガリバーやアップルなど)に車を売却している」という人もいると思います。この場合、ディーラー下取りよりは高額査定が期待できますが、やはり買取業者同士を競合させることはできません。

ただ、複数の買取業者に査定を依頼すれば、その中で最高価格を提示してきた業者を選ぶことはできます。

この方法でも、一般的には十分に高額査定と言えるかもしれません。しかし、業者同士を競合させればさらに高い査定額を引き出せます。

オークションで競り合うと入札額が上がるように、買取業者に競合させると車の買取価格が上がります。1社のみの査定では業者の言い値で決まりますが、目の前に競合他社がいる状況ではそうはいきません。相手が自社よりも高い査定額を提示してきた場合、車を買い取られてしまうからです。

前置きが長くなりましたが、一括見積もり査定を利用するメリットはここにあります。一括見積もり査定を利用することで、簡単に業者同士を競合させることが可能です。

通常の買取査定は、こちらから店舗まで出向いて査定を受けることになります。そのため、複数の業者から査定を受けたとしても、業者同士が顔を合わせることはなく競合することはありません。あくまでも、買取価格を見比べることしかできないのです。

一方、一括見積もり査定では買取業者があなたの家まで出張査定に来てくれます。この場合、査定のタイミングを合わせれば買取業者同士が直接顔を合わせることになります。この状況を作りだせば、後は勝手に業者同士が競り合ってくれます。その結果、高額査定を勝ち取ることができます。

あなたが今、車の購入を考えているのならリセールバリューの良い車種を選択肢の1つに入れましょう。さらに、一括見積もり査定を利用して経済的なカーライフを楽しみましょう。


私が車を買い替えるとき、必ず行うことは一括査定によるネットからの一括見積もりです。一社だけでなく、何社もの見積もりを競争させることで中古車の下取り価格が高額になるからです。

一社だけの見積もりに比べて、複数の見積もり査定をすることで車の買取額が15~30万円ほどアップするのは普通です。

ちなみに、私が一括見積もりしたときは買取額が41万円も上がったことがあります。ネット見積もりの方法を他の人に伝えたところ、「3社から依頼があり、競争させたら買取額が14万円も上がった」「ディーラーからの下取り価格よりも23万円高くなった」など喜ばれるようになった経緯があります。

特にカービューを使えば、登録3分で最大8社へ一括見積もりを依頼することができます。あなたの自宅(または事務所)まで出向いてくれるため、わざわざ車を購入したディーラーのもとに出向くことなく見積もり依頼を出すことができます。

登録無料のネット一括見積もりを活用することが愛車を高額で売る最も確実な方法です。