あなたは愛車に対して「この車、値段つくのかな?廃車にするしかないのかな」「一般的には廃車扱いになっちゃいそうな車だけど、3万円ぐらいで買い取ってくれないかな」などと思ってはいないでしょうか。

愛車に価値がないと思うのは、古くなった、走行距離が多い、不人気車、キズやへこみがある、塗装が色あせているなど、さまざまな理由があるからだと思います。このような車に対して、1~3万円で売れればいいほう、もしくはタダで引き取ってくれれば御の字と考えている人は多いです。

実は、そうした車であってもまだまだ価値はあります。あなたが価値のない車と思っている愛車にも、まだ価値が残っているのです。

しかし、近所のディーラーや中古車買取店に愛車を持ち込んでも査定額はゼロに等しいでしょう。あなたが思うように、廃車同然の扱いを受けてしまいます。

廃車同然の車に残っている価値を最大限に引き出すためには、海外に輸出して売るしかありません。詳しく言うと、買い取った中古車を海外に輸出・販売することのできる買取業者に愛車を売る必要があるのです。そうすることで、愛車の価値を最大限に引き出した査定額を獲得できます。

なぜ、海外に輸出すると廃車に思える車が高く売れるのでしょうか。今回は、その理由について解説します。

古くなった車はなぜ国内で高く売れないのか

海外に中古車を輸出すると、関税や運搬費用などがかかります。普通に考えればそのまま国内で販売したほうが高く売れそうな気がします。

それでは、なぜ輸出したほうが高く売れるのでしょうか。その理由について、以下で解説していきます。

ディーラーの下取りは査定基準が厳しい

車を売ろうと考えたとき、誰もが最初に思い浮かべるのがディーラーでの下取りです。

下取りについて簡単に説明すると、「新車、もしくは中古車に買い替える際、いま乗っている車を次の車を購入するディーラーに買い取ってもらうこと」を言います。

つまり、次の車の購入からいま乗っている車の売却まで含めた、「車の買い替え」が一括して1つの店舗(ディーラー)で済ませられる便利さがあります。

このように便利な点があるディーラー下取りですが、年式が5年以上経った車は高額査定が期待できません。なぜなら、「新車購入時から5年目以降は毎年、新車価格の1/10ずつ車の価値が減っていく」からです。つまり、ディーラー下取りの基準に当てはめるとどんな車も5年目で新車時の半額、10年目で価値がゼロになるのです。

例えば、新車購入時300万円の車であれば、5年目で150万円の下取り査定額になります。これ以降は以下のような推移をたどっていきます。

・6年目=120万円

・7年目=90万円

・8年目=60万円

・9年目=30万円

・10年目=0円

※300万円の1/10は30万円なので、毎年30万円づつ減っていく計算になります。新車価格200万円の車であれば、毎年20万円づつ価値が減っていきます。

購入してから年数が経たない車であればディーラー下取りに出すのもありですが、「この車本当に売れるんだろうか」「下手したら引き取りにお金取られそうだな」と思えるような古い車を下取りに出しても、ほとんど査定額がつかないか0円になる可能性が高いです。

実際、私の友人が10年落ちの車をディーラー下取りに出したところ、査定額が10万円にしかなりませんでした。10万円と聞くと安く感じるかもしれませんが、上記の査定基準からすれば「10万円で下取ってくれるだけマシ」です。新車を買ってもらうために、サービスで10万円の値をつけてくれたとも言えます。

ちなみに友人はその後、中古車買取業者5社を競わせて31万円の査定額を獲得しました。このことからも、年式が古くなった車は下取りでの高価買取が期待できないことが分かります。

普通の中古車買取業者に車を売っても高額査定は期待できない

買い取りというのは、ガリバーやビッグモーターなどの中古車買取店に車を売ることをいいます。ディーラーが新車を販売することに特化しているのに対して、中古車買取店は中古車の買取をメインにしているので査定額が高い傾向にあります。

ただ、あなたが売ろうとしている車は「この車本当に売れるんだろうか」と思うような車のはずです。つまり、低年式(古い)、走行距離が多い、外装にキズやへこみがある、ボディの色あせが激しいなど、何かしらの不具合があるはずです。

このような車を輸出ルートを持たない普通の中古車買取業者に売った場合、残念ながらあなたの期待に応える買取査定額は提示されないでしょう。

世界的に見ても、日本人の車に対する目はトップレベルに厳しいです。走行性能に直接関係のないキズやへこみの1つで10万円の減額になることはザラです。さらに、車の価値がつく年式は10年落ちまで、走行距離は10万kmまでといった常識があります。

10年落ちで車の価値がゼロになるディーラー下取りに比べて、中古車買取では最長15年ぐらいまでは査定額がつきます(車種によります)。ただ、10年落ち以降はまともな査定額が期待できませんし、15年を過ぎるとさすがに価値がない車とみなされてしまいます。

普通の中古車買取が期待できないとなれば残された道はただ1つです。それが、以下で解説する「輸出ルートをもつ中古車買取業者の利用」です。

古い車を海外に輸出すると高く売れる理由

ここからは本題である「輸出ルートを持つ中古車買取業者」について解説します。輸出ルートを持つ中古車買取業者というのは、文字通り買い取った中古車を海外に輸出し販売している業者のことをいいます。

先ほども述べたように、日本人は車に対する目が世界的に見てトップレベルに厳しいです。長くても年式は10年落ち、走行距離は10万kmまでで車を買い替えてしまいます。しかし、これは世界的に見ると異常に短い買い替えスパンです。海外の人たちには「日本人はすぐに車を買い替える。すごくもったいない」と思われているのです。

人間に例えると、10年・10万kmの車は日本だと70~80代ぐらいの認識ですが、海外だと働き盛りの20~30代ぐらいという認識です。10年・10万km程度で廃車だなんて海外では考えられないことです。

また、外装が少しぐらいへこんだりキズついたりしても日本以外ではそれほど気にされません。少なくとも、その程度で査定額がガクッと落ちるようなことはありません。海外では「車は壊れるまで乗り続ける、壊れたら修理する」のが常識です。長く使っていればボディにキズやへこみの1つぐらいできて当たり前と認識されています。

日本の車は壊れにくく品質がいいと世界的に評判で、需要があります。例え外装がキズだらけで古かったとしても海外では引く手あまたの状態です。それこそ、事故車であってもお金を出して欲しがる人がいるほどです。

テレビでアジアやアフリカの映像が流れることがありますが、よく見ていると街を走る車の中に古い日本車が出てきます。日本ではもう見かけなくなった古い車たちは、海外では生活の足として現役で利用され続けているのです。

アフリカでタクシーとして利用される「トヨタ ハイエースバン(恐らく1998年頃のモデル)」

このように車に対する常識のズレがあるため、日本では廃車寸前の扱いを受ける車であっても、海外に持って行った瞬間に現役バリバリの車に生まれ変わります。

つまり、日本国内で価値のない車を海外では価値のある車として買い取ってくれるのです。そのため、海外に販路を持つ中古車買取業者に車を売ることで、思わぬ買取査定額が提示されることがあります。

日本は年間100万台の中古車を輸出している

日本では価値がないとみなされる車であっても、海外ではまだまだ現役の車だと認識されていることについては理解して頂けたかと思います。

ここで、「需要があることは分かるけど、輸出している日本車なんて限られた台数なんじゃないの?」と思う人がいるかもしれません。

これを聞くと驚くかもしれませんが、実は日本は毎年100万台もの中古車を世界各地に輸出しています。その具体的なデータをまとめて「2016年度の中古車輸出国ランキングトップ20」を作成したので掲載します。

順位 国名 輸出台数
1 アラブ首長国連邦 15.1万台
2 ミャンマー 12.4万台
3 ニュージーランド 12.2万台
4 チリ 7.4万台
5 ケニア 5.7万台
6 パキスタン 5.6万台
7 ロシア 4.8万台
8 南アフリカ 4.8万台
9 タンザニア 3.9万台
10 ジョージア 3.7万台
11 フィリピン 3.6万台
12 バングラディッシュ 3.2万台
13 モンゴル 3.2万台
14 シンガポール 2.5万台
15 スリランカ 2.4万台
16 ジャマイカ 2.2万台
17 ウガンダ 2.1万台
18 マレーシア 2.1万台
19 フィジー 1.1万台
20 アフガニスタン 1万台
21 これより以下の国の合計 18.9万台
輸出台数合計(178ヵ国) 118.7万台

ランキングトップがアラブというのは意外な事実です。このランキングを作成するまでは、私は「アラブはオイルマネーが豊富だし、わざわざ中古車なんて買わずにフェラーリとかポルシェを買うだろう」と思っていました。

しかし実際には、アラブは例年トップ3に入る日本からの中古車を輸入する大国です。高級車を買える富裕層が多い国であるにもかかわらず、わざわざ日本製の中古車を購入するのは日本車に対する絶対的な信頼があるからです。砂漠地帯でも壊れないタフな車を求めた結果、必然的に日本車を選ぶに至ったのです。

その他の国に目を向けると、アジアやアフリカの発展途上国への輸出が大半を占めていることに気づきます。逆に、アメリカやヨーロッパなどの先進国は輸出台数が少なめです(ランキング外)。

日本車がいかに世界中から求められているのか、納得して頂けたのではないでしょうか。

会社のボロボロなハイエースが輸出で15万円に化けた実話

このことを実感した身近な出来事がありました。それは、私の勤め先にあったボロボロのハイエースが輸出によって高く売れた話からです。

私の勤め先に、20年以上乗り続けているボロボロのハイエースがありました。あるとき、車検が切れたことをきっかけに廃車にしようという話になりました。その当時の私は中古車買取に関する知識が全くなかったので、「こんなオンボロ車廃車にするしかないよな」と思っていました。

ところが、会社のオーナーが友人の中古車買取業者にハイエースのことを聞いたところ、「え?ハイエースを廃車?何言ってんの、ハイエースに廃車の概念なんてないよ!うちが買うから車見せてよ」と言われたそうです。

オーナーが相談した友人は輸出ルートを持つ買取業者だったのです。私の勤め先は車関係なので、オーナーの友人に中古車の輸出業をやっている買取業者がいても不思議ではありません。ちなみに、私の知人や友人に車関係の人が多いのもこのおかげです。

オーナーは友人に相談する前に、次の車を購入するディーラーで下取り査定を受けていました。そのときの査定額は0円だったそうです。写真が残っていないのでイメージが伝わりにくいですが、サビあり、へこみあり、塗装剥がれありの本当にボロボロな車でした。査定額0円と言われても誰も不思議に思わないような車だったのです。

ところが、輸出ルートを持つ買取業者に売ったとたんに15万円の車に化けました。オーナーの友人だったので友達価格で多少おまけしてくれている部分はあるかもしれませんが、それにしても驚きの買取価格です。2,3万円の査定額アップなら驚きませんが、ゴミ同然に思っていた車がお金になったのは当時の私にとって衝撃でした。

輸出ルートを持つ中古車買取業者はどうやって探せばいいのか

ここまでくると、「輸出ルートをもつ中古車買取業者なんて聞いたことないけど、どうやって探すの?」と思うのではないでしょうか。それは当然のことです。買い取った中古車を輸出していると宣言している中古車買取店はほとんど存在しないからです。

表向きに公表していないだけで、実は町の小さな中古車買取店が輸出していることもあります。ただ、どこの中古車買取店が輸出ルートをもっているかは一般のユーザーには分からないのが難点です。

では、どのようにすれば輸出ルートをもつ中古車買取店を探し出せるのでしょうか。そのためには、「複数の買取業者から査定を受けて、提示してきた査定額で見極める」しかありません。

先ほども述べたように、輸出ルートを持たない買取店は低年式・過走行・外装が痛んだ車に対して高い査定額は提示できません。そのような車を国内で販売しても高値では売れないので、当然ながら高く買い取ることはできないのです。

しかし、海外に販路を持つ中古車買取業者は違います。日本では廃車寸前の扱いを受けるような車であっても、海外に売ることで高く売れるからです。高く売れるということは、その分高く買い取ることができます。したがって、高額な査定額を提示してきた業者は必然的に輸出ルートを持つ買取業者だということです。

結論・まとめ

今回は「廃車に思える車を高く売る方法」について解説してきました。日本に住んでいると気づかないことですが、世界の常識では10年・10万km程度の車はまだまだ現役です。そして、海外での日本車人気は絶対的です。日本ではボロ車と言われるような車であっても、海外では高級車のように扱われます。

輸出ルートを持つ中古車買取業者を見つけて高額査定を引き出すための方法について、もう一度確認しましょう。

①複数の買取業者(3~5社)から査定を受ける

②その中で最高額を提示してきた業者が輸出ルートを持つ買取業者である確率が高い

「輸出ルートを持つ買取業者を探す」と言うと難しく聞こえますが、実際はとても簡単で単純なことです。ここで、「複数の買取業者が全員輸出ルートを持たない買取業者だったらどうするの?」という疑問に答えます。

確かに、偶然そういったことが起こる可能性はあります。ただ、その場合はどの業者も査定額0円や1,2万円といった少額の査定額しか提示してこないので分かります。この場合は面倒ですが、もう一度別の業者をあたってみるしかありません。

もし、こうした可能性を排除したいのであれば、インターネットの「一括見積もり査定」を利用するといいです。入力フォームに愛車の情報を入力すれば、買取業者から連絡がきます。情報を見て積極的に連絡をしてくるということは、あなたの愛車に価値を見いだしているということです。

つまり、あてもなく何社も買取店を回るのに比べて、輸出ルートを持つ業者を引き当てる確率が圧倒的に高いのです。一方で、輸出ルートを持っていない業者が積極的に連絡してくる可能性は低いです。なぜなら、輸出しないとほとんど利益にならない車だとみなされるからです。

ただ、ビッグモーターとガリバーの2社は入力フォームを送信すると自動的に電話するシステムを持っているので注意が必要です。フォームの情報を見て車を買い取りたいから電話してくるわけではありません。

ガリバーは輸出ルートを確保しているようですが、ビッグモーターは自社内で買取から販売まで完結させるという独自のシステムを持っています。つまり、輸出ルートは持っていないのです(ビッグモーターの社員に直接聞いたので間違いありません)。

国内で売れる車であれば仲介料をカットして買取価格に反映できる素晴らしいシステムなのですが、輸出したほうが高く売れる車に関してビッグモーターは弱いです。そのため、今回のような場合に限っては最初からビッグモーターを査定の候補から外します。

日本人の車に対する価値のつけ方は贅沢さで世界トップクラスです。あなたが「もう価値がないかも」と認識している車でも、世界から見るとまだまだ価値のある車である可能性は十分にあります。

「タダで引き取ってもらえば御の字」「1、2万円で売れればいいほうだろう」などとあきらめる前に、今回説明した方法で輸出ルートを持つ買取業者から高額査定を受けましょう。


私が車を買い替えるとき、必ず行うことは一括査定によるネットからの一括見積もりです。一社だけでなく、何社もの見積もりを競争させることで中古車の下取り価格が高額になるからです。

一社だけの見積もりに比べて、複数の見積もり査定をすることで車の買取額が15~30万円ほどアップするのは普通です。

ちなみに、私が一括見積もりしたときは買取額が41万円も上がったことがあります。ネット見積もりの方法を他の人に伝えたところ、「3社から依頼があり、競争させたら買取額が14万円も上がった」「ディーラーからの下取り価格よりも23万円高くなった」など喜ばれるようになった経緯があります。

特にカービューを使えば、登録3分で最大8社へ一括見積もりを依頼することができます。あなたの自宅(または事務所)まで出向いてくれるため、わざわざ車を購入したディーラーのもとに出向くことなく見積もり依頼を出すことができます。

登録無料のネット一括見積もりを活用することが愛車を高額で売る最も確実な方法です。