あなたは「燃費のいい車」といえば、どのような車を想像するでしょうか。

最も多くの人が思い浮かべるものとして、ハイブリッドカーがあげられると思います。少し車に詳しい人であれば、ディーゼル車なども思い浮かべるでしょう。また、これ以外に軽自動車も燃費のいい車としてあげられます。

このなかで、ハイブリッドカーは2009年以降の新車乗用車の販売台数ランキング(日本国内)で1位を獲り続け、世間からの需要が非常に多いです。

世間一般に、「ハイブリッドカーは低燃費であることに特化した車である」という認識が強いです。これは、自動車メーカーが「低燃費」であることを前面に押し出して宣伝をした影響によるものだと考えられます。

しかし、ハイブリッドカーが優れている点はこれだけではありません。電気の力を使ってモーターを動力とするため、走行音が非常に静かで発進加速に優れています。

日本の道路事情として、停止と発進の繰り返しや速度の加減速が非常に多いという点があります。これは、道路が複雑で信号機の数が多いためです。

そのため、日本の道路を快適に走行する上で重視すべき点は「発進加速に優れていること」です。つまり、ハイブリッドカーは低燃費なだけでなく、日本の道路事情にマッチした車なのです。

今回は、「ハイブリッドカーの仕組み」と「ハイブリッドカーのメリット・デメリット」について解説していきます。

車の燃費を悪化させる主な原因

あなたは「燃費を悪化させる原因」と聞いて、どんなことを思い浮かべるでしょうか。人によってさまざまだと思います。

結論から言うと、車がガソリンを消費する一番の原因は停止状態から発進を行うことです。これは、慣性の法則によるものです。

慣性の法則は、「外部から力を加えられない限り、静止している物体は静止状態を続け、運動している物体は等速直線運動を続ける」という法則です。したがって、停止している物体を動かし始めるときが、最も力を必要とします。

そのため、一定の速度を保っているときに比べ、停止状態から発進するときや低速から加速するときのほうが多くガソリンを消費します。具体的には、高速道路や幹線道路などに比べ、住宅地や市街地を走行するときに燃費が悪化します。

また、都会や市街地では頻繁に渋滞が発生します。渋滞時はほとんど車が進まないため、アイドリングし続けていることが多いです。

アイドリング時はアクセルを踏んでいないため、ほとんどガソリンを消費していないと考えている人は多いです。しかし、アイドリング時のガソリン消費量は意外と多いです。

なぜなら、アイドリング時はエンジンの燃焼効率が悪く、ガソリンを多く使わなければエンスト(エンジンが止まる)してしまうからです。

例えば、一般的な排気量である2Lクラスの車では、20分間のアイドリングでガソリンをおよそ1L消費します。これは、エアコンなどを使用していない条件下でのデータなので、実際にはさらに燃料を消費する可能性が高いです。

ハイブリッドカーであれば、これらの条件下でも高燃費を維持することができます。この理由について、以下で解説します。

ハイブリッドカーの仕組みとメリット

ハイブリッドカーは、モーターとエンジンの2つの原動機を使用します。これら2つの原動機を組み合わせて、最もエネルギー効率が良くなるように車載コンピューターが緻密に制御しています。

モーターがもたらす、最も大きなメリットは「エネルギーを回収・貯蓄できる」ことです。風力発電に代表されるように、モーターは回すことで発電ができます。そして、発電したエネルギーはバッテリーに充電して貯蓄しておくことで、必要なときにエネルギーを取り出すことが可能になります。

これを利用したシステムのことを「回生ブレーキ」といいます。ブレーキをかけて減速する際、モーターを発電機として繋げることでエネルギーを回収し、電気としてもう一度再利用することで高効率を実現します。

回生ブレーキのイメージ図

この他に、モーターを搭載することのメリットとして、「アクセルを踏んだ瞬間から、最高出力が発揮できる」という点があります。

エンジンは特性上、いきなり最高出力を発揮することはできません。エンジン回転の上昇に伴って、出力も上昇していきます。つまり、アクセルを全開にしてもすぐには最高出力を発揮できないのです。

一方、モーターであれば回転数に関係なく、どこからでも最高出力を発揮することができます。そのため、停止状態から発進するときや、低速から加速するときに優れた加速性能を発揮することが可能です。

エンジンとモーターの出力特性

では、実際にモーターとエンジンは走行中どのように稼働しているのでしょうか。それを示したものが、以下の図になります。

出典:ロハス企業レポート

このように、ハイブリッドカーはエネルギーを回収・貯蓄し、エンジンが苦手とする低速域でモーターを併用することで高燃費を実現しています。

発進はモーターが行うためエンジンをアイドリングする必要がなく、車が停止すると同時にアイドリングストップします。これにより、市街地や都会などで渋滞をした際に、長時間アイドリングすることによる燃費の悪化を抑えることができます。

また、低速から加速をする際は、モーターとエンジンを併用することで低燃費を実現するだけでなく、素早い加速が可能となります。この他に、低速域ならモーターのみで走行することができるので、早朝や深夜の住宅地などで騒音を気にしなくていいというメリットもあります。

実際に、私はハイブリッドカーのプリウスを運転したことが何度かありますが、低速域ではモーターの「キーン」という音がするだけでとても静かです。走行音が静かなので、ラジオやオーディオの音がよく聞こえます。

信号待ちからの発進では思っている以上の加速をするので、スムーズに交通の流れに乗ることができ、快適です。また、モーターはアクセルに対しての反応がいいので、直感的な操作がしやすく好印象でした。

この経験からも、ハイブリッドカーは「都市部や市街地に住んでいて、燃費のいい車が欲しい人」にとって、最適な車であるといえます。

ハイブリッドカーのデメリット

モーターとエンジンを併用することで低燃費を実現するハイブリッドカーですが、全ての面で優れているわけではありません。デメリットとしては、以下のような点が考えられます。

①車両価格が高い:

ハイブリッドカーのシステムに必要な部品として、モーターやバッテリーなどがあります。普通のガソリン車には必要のないこれらの部品を追加しなければならないため、コストがかかってしまいます。

そのため、同じような車格(同じようなサイズ)のガソリン車に比べ、ハイブリッドカーの車両価格は数十万円ほど高い設定になります。例えば、「トヨタ ノア」では以下のような価格差があります。

出典:トヨタ

トヨタ ノア X 2WD(ガソリン車) トヨタ ノア HYBRID X 2WD(ハイブリッドカー)
¥2,480,073(税込) ¥2,996,509(税込)
価格差→ ¥516,436

グレードの違いで価格差が出てしまうことを防ぐため、同じグレード同士で比較しています。

一般的に、「ハイブリッドカーは、燃費がいいから経済的な車」というイメージがあると思います。しかし実際には、「車両価格が高いため、ガソリン代で元をとるのに約10年は乗り続けなければならない」というデータがあります。

※国内の年間平均走行距離である1万kmを基準とした場合の話です。年間走行距離がもっと多い人であれば、10年を待たずに元をとることができます。

このように聞くと、「ガソリン代で元をとるのに10年もかかるのか」と思うかもしれません。ただ、前述したようにハイブリッドカーの優れている点は低燃費だけではありません。そのため、燃費以外の面でもハイブリッドカーを評価しているのなら、車両価格にも納得がいくはずです。

②バッテリーに寿命がある:

バッテリーは、充電と放電を繰り返すほど性能が劣化するという特性があります。バッテリーの劣化が進行すると、いつしか充電と放電ができなくなり、電池としての役目を果たせなくなります。

例えば、スマートフォンを使い続けていると、いつからか電池の消耗が激しくなったという経験はないでしょうか。これと同じことが、ハイブリッドカーに搭載された大容量バッテリーにも起こります。つまり、バッテリーには寿命があるのです。

ただ、バッテリーに寿命があるとはいえ、通常10万km程度までは問題なく耐えられるので心配はいりません。トヨタのプリウスを例にすると、初代プリウスは5万kmでバッテリー交換が必要でした。しかし、それ以降のモデル(2代目プリウス)からは、バッテリーの交換はほぼ不要とされています。

③高速での走行時は燃費が悪化する:

ハイブリッドカーはモーターの助けを借りることで、高燃費を達成しています。しかし、高速道路や自動車専用道路など、高速域で走行する際にはモーターの出力では不足が生じます。高速走行時にもモーターは使用されますが、走行に必要な出力の多くはエンジンに頼ることになります。そのため、燃費が悪化してしまいます。

また、ハイブリッドカーはモーターやバッテリーを搭載しているため、車体重量が重いです。そのため、ほとんどエンジンの力だけで走行する高速域では無駄に重りを積んでいることになってしまいます。小さいエンジンで重い車を加速させるためには、アクセルを多めに踏む必要があります。

アクセルを多めに踏めば、それだけガソリンを消費します。そのため、ハイブリッドカーはモーターの補助できる範囲を超えた速度域(高速道路など)になると燃費が悪化します。

④静かすぎて歩行者に気づかれない:

ハイブリッドカーは、発進時や低速走行時ではモーターのみを使って走行するため、走行音が非常に静かです。本来であれば、静かなことはメリットであると考えられます。しかし、静かすぎてしまい歩行者に気づかれないという事態が起こるため、デメリットにもなり得ます。

これを回避するため、あえて音を発生させて歩行者に注意を促す車種も存在します。もし、音が発生しないタイプのハイブリッドカーを運転するのであれば、「歩行者がこちらに気づいていないかもしれない」ということを前提に運転するようにしましょう。

ハイブリッドカーにはこれらのデメリットがありますが、時代の流れと共に高性能化し、デメリットは徐々に解消されつつあります。

ハイブリッドカーに買い替えたい

初代プリウスが登場した当時はバッテリーやモーターの性能が悪く、世間からのイメージはあまり良くないものでした。実際、初代プリウスの年間販売台数は最大でも2万台を超えることはなく、ハイブリッドカーはそこまで普及していませんでした。

しかし技術の進歩と共に高性能化し、新車乗用車の販売台数ランキングで1位を獲得し続けるまでに成長しました。

環境を考える世界の流れから、ますます需要は高まり性能も向上していくでしょう。これからハイブリッドカーの人気はさらに高まると考えられます。

今回の記事を読んでハイブリッドカーに魅力を感じたのであれば、最寄りのディーラーで一度試乗してみましょう。そのとき、加速感や静かな走行音が気に入れば、車の買い替えを検討するときなのかもしれません。

もし、ハイブリッドカーに買い替えるのであれば、いま乗っている車を売却すると思います。その際、車を高く売ることができれば次に買うハイブリッドカーの購入資金に回すことができます。

購入資金が増えれば、車のグレードを上げることもできますし、場合によってはワンランク上の車種が購入できる可能性があります。そう考えると、車を高く売ることの重要性が分かると思います。

また、車の価値は時間の経過とともに下がる一方です。そのため、車を買い替える意思があるのなら早く車を売ってしまったほうがいいです。

一般的に、車を買い替えるときはディーラーの下取りに出しますが、それでは高値で買い取ってもらえません。ディーラー1社に下取りをお願いしても、競合がいないのでディーラーの裁量で値段を決められてしまいます。

つまり、あなたの希望とは関係なく、ディーラーの言い値になってしまうのです。

ディーラーの本業は新車を売ることであり、中古車を買い取ることではありません。そのため、中古車の買取には力を入れておらず、高い下取り査定額を提示することはほとんどありません。

ただ、ディーラー下取りにもメリットが1つあります。それは、「下取り価格が低い代わりに、自社で下取りに出してくれたお客様に対しては新車を値引きする」というメリットです。まれに、ほとんど値引きしてくれないディーラーも存在するようですが、少なくとも私はそのようなディーラーを見たことはありません。

さまざまな要素で値引き率は変動しますが、運良く新車の値引き率が大きくなることもあります。その場合は、ディーラーの下取りに出すのが最も得になることもあります。そのため、車を売るつもりがなくても、新車の購入見積もりはとっておくことを推奨します。

あまり知られていませんが、中古車の多くは「オートオークション」というところでセリにかけられ落札されています。そのときの買取価格の情報は企業秘密であり、中古車買取業界の人間しか知り得ない情報です。つまり、私たち一般人は中古車の買取相場を知ることはできないのです。

中古車の買取相場がわからなければ、ディーラーの言い値に納得するだけでしょうか。実は、1つだけ買取相場を知る方法があります。

先ほど述べたように、中古車はオークションにかけられることで相場が決まります。これと同じことを、私たちも行えばいいのです。つまり、複数の業者に査定をしてもらい、あなたがオークションを開催しているような状況を作り出せばいいのです。実は、「一括見積もり査定」に申し込むことで簡単に実現できます。

一括見積もり査定では、あなたの車の情報を一度入力するだけでインターネットを通じて専門の中古車買取業者に伝わります。手間をかけなくても、何社もの買取業者から査定を受けることができるのです。

一括見積もり査定を利用すれば、あなたの車の買取相場がわかります。これにより、ディーラーの下取り価格が適正であったか見分けることができます。

また、先ほど述べたようにあなたの車がオークションにかけられたことになるため、買取業者同士が競り合います。そのため、あなたが考えている以上の買取価格になることもあります。

低燃費な車への買い替えを検討しているのであれば、静かで発進加速に優れるハイブリッドカーは魅力的です。いま乗っている車を一括見積もり査定を利用して高く売却することで、安くハイブリッドカーに乗り換えて快適なドライブを楽しみましょう。


私が車を買い替えるとき、必ず行うことは一括査定によるネットからの一括見積もりです。一社だけでなく、何社もの見積もりを競争させることで中古車の下取り価格が高額になるからです。

一社だけの見積もりに比べて、複数の見積もり査定をすることで車の買取額が15~30万円ほどアップするのは普通です。

ちなみに、私が一括見積もりしたときは買取額が41万円も上がったことがあります。ネット見積もりの方法を他の人に伝えたところ、「3社から依頼があり、競争させたら買取額が14万円も上がった」「ディーラーからの下取り価格よりも23万円高くなった」など喜ばれるようになった経緯があります。

特にカービューを使えば、登録3分で最大8社へ一括見積もりを依頼することができます。あなたの自宅(または事務所)まで出向いてくれるため、わざわざ車を購入したディーラーのもとに出向くことなく見積もり依頼を出すことができます。

登録無料のネット一括見積もりを活用することが愛車を高額で売る最も確実な方法です。