車を売却する際に、「できるだけ高値で売りたい」「トラブルに巻き込まれたくない」と希望するのは誰しもが思うことです。

しかし実際には、「どうすればいいのか分からない」という人がほとんどです。車を売る機会は少ないため、どうすれば高く売れるのか、どうすればトラブルに会わずに済むのか、という知識を持っている人がいないのも無理はありません。

こうした理由から、ほとんどの人が実際の価値よりもかなり低い価格で車を買い叩かれています。また、契約内容の確認不足から不要なトラブルに遭遇する人もいます。

「自分は上手く交渉して高額査定を引き出している」という人もいるでしょう。しかし残念ながら、実際には買取業者の巧みな話術に乗せられて安く買い叩かれていることがほとんどです。

当然ですが、相手(中古車買取業者)は中古車買取のプロです。数年に一度車を売る程度の経験しかない一般のユーザーとは比較にならないほど、経験も場数も知識も圧倒的に上です。

知識が乏しいまま愛車を売却すれば、高額査定を引き出すことは難しいです。また、知識がないことで契約後のトラブルにも遭遇しかねません。

そこで今回は、「車を売却する前に知っておくべき注意点」を解説していきます。車の売却に関する知識を吸収して、「できるだけ高値で、トラブルに会わないで車を売却する」ための参考にしてください。

査定を受ける前にするべき車の準備

まず、査定を受ける前にする準備から解説していきます。この項目は必須事項ではありませんが、少しでも高値で愛車を売却したいのであればやっておいて損はないです。作業内容としては1~2時間で終わるものなので、大きな労力は伴いません。

最低限の洗車・清掃をしておく

ネット上ではよく「洗車をしても査定額には影響がないから洗車はしなくていい」と言われていますが、これは半分正解で半分間違いです。

確かに、査定での評価項目に「洗車がされているか」という項目はありません。そのため、車をきれいに洗車しても査定の評価には関係ないという主張は間違ってはいません。

しかし、査定を行うのは人間です。査定の評価項目に洗車・清掃の欄がないといっても、人は見た目の印象を無意識に受けてしまいます。当然、印象が良いほうが高評価、高価買取に繋がります。

仮にプラス査定にならなかったとしても、車が汚いことでマイナス査定になるリスクは避けることができるので、最低限の洗車・清掃は行っておくべきです。

例えば、洗車されておらず水アカだらけで少し泥汚れがついているような車を見たとき、あなたはどう思うでしょうか。「汚い車だな、この人(持ち主)は車を大事に扱っていないんだな」と悪い印象を受けないでしょうか。それよりも、きれいに洗車された車のほうが圧倒的に印象がいいです。

何時間もかけて丁寧に手洗い洗車したり、車内を徹底的に清掃したりする必要はありませんが、以下で紹介する最低限の洗車・清掃を行いましょう。

最低限の洗車・清掃の手順:

・コイン洗車機で洗車する(ワックスやコーティング施行などの高額なコースを選んでも意味がありません。1000円以内のもので十分です。)

・車内に砂や食べこぼしなどがあれば、掃除機をかけてきれいにする

・車内をおおまかに拭き掃除する

・車内に取り付けている用品(スマホホルダー、後付けのドリンクホルダー、消臭剤など)を取り外す

・車に積んである荷物など、不要なものを取り出す

・CD・DVDやETCカードなどの抜き忘れがないか確認する

以上の手順は1~2時間程度で終わります。これだけの作業でだいぶ車の印象が良くなるため、是非やっておくべき洗車・清掃項目です。また、CDやETCカードなどをチェックをすることで忘れ物の防止にもなります。

ちなみに、コイン洗車機でなく手洗い洗車でも構いませんが、時間と労力がもったいないので洗車機でスピーディーに終わらせることをおすすめします。

キズやへこみは直さないほうがいい

愛車にキズやへこみがあった場合、直してから査定に出すか悩む人は多いです。キズやへこみを直すことで、査定額が上がるのではないかと考えるからです。中には、自分でキズや塗装ハゲを直そうとする人もいます。

結論を言えば、キズやへこみを直してから車を売ると損をします。特に、自分で補修作業を行うのはやめておいたほうがいいです。上手く補修できたとしても、買取査定額が上がることは期待できません。もし修復に失敗して余計に車の状態を悪くすれば、買取査定額が下がってしまいます。

塗装の補修が上手くいかなかった例。キズの上から塗料を塗ったが、見た目はお世辞にもきれいとは言えない。

つまり、「成功してもプラスにならず、失敗するとマイナスになる」ということです。しかも、失敗する確率のほうが圧倒的に高いです。

私は豊富な塗装経験がありますが、それでも自分でする車の修復塗装はなかなか上手くいかなかったです。車の板金修理をしている私の知人いわく「素人目にはきれいに仕上がったように見えても、専門家が見れば修復の跡が一発で分かる」そうです。このことからも、塗装経験のない人がキズをきれいに修復するのは至難の業だといえます。

ここまで、自分で修復作業を行うのはやめたほうがいいと述べましたが、自動車修理業者(カーコンビニやイエローハットなど)に修復を依頼するのもやめたほうがいいです。専門業者なので修復に失敗することはありませんが、修理費用がかさんで結果的に損をするからです。

車の販売ディーラーや中古車買取業者のほとんどは、自社と提携している自動車修理工場を持っています。そのため、あなたが業者に依頼するよりも圧倒的に低いコストでボディのキズやへこみを直すことができます。

例えば、あなたが3万円払って愛車のキズを直したとすれば、ディーラーや中古車買取業者は同じ作業を1万円程度のコストでできてしまうのです。

高い費用を払ってボディのキズやへこみを修復しても、かかった費用以上に買取査定額が上がることはありません。先ほどの例でいえば、修理費用3万円に対して査定額が上がるのは1万円程度です。つまり、2万円の損になるということです。

以上のことから、車のボディにキズやへこみがあったとしても直さずにそのまま査定に出しましょう。

車の売却契約において確認すべきこと

車の売買は頻繁に行うことがないため、契約内容において確認すべきことを完璧に把握している人は少ないです。損をするだけならまだしも、後々になってトラブルになるようなことがあれば大変です。確認すべき事項をしっかりと把握し、売却契約時に不備がないようにしましょう。

車を引き渡し後の減額はないか確認する

査定を依頼した相手が悪質な業者だった場合、査定を受けて売却契約を交わした後に「車を引き取り後に欠陥が発覚した」「中古車の買取相場価格が下がってしまった」などと言われ、減額を請求されることがあります。

例えば、査定時には50万円の買取価格を提示していたのに、「へこみが見つかったので45万円での買い取りになります」と後から5万円の減額を請求されることがあるのです。

このような事態を避けるため、査定時に「車を引き渡し後の減額はないですか?」と業者に確認を取りましょう。このとき、ボイスレコーダーで会話内容を録音しておくと確実です。口頭で言っただけだと証拠が残らないので、後になって「引き渡し後の減額がないなんて言ってませんよ?」と主張される可能性があります。

ちなみに、録音していることを業者に知られても問題ないですが、相手はあまり良く思わないでしょう。そのため、ポケットなどにレコーダーを隠して録音するのがベストです。

それだけでなく、契約書の書面に「車を引取り後、減額の可能性あり」という類の文言が記載されていないか確認してください。買取業者にとって都合の悪い文言は小さい字で書いてあることが多いため、契約書は端から端まで熟読しておきましょう。

買取金額の振り込み期日を確認する

「その場で現金買取!」という買取業者であれば別ですが、多くの場合は車を売却した後に代金が銀行に振り込まれることになります。このとき、代金は買い取り後一週間前後で振り込まれることが多いです。実際に現金として受け取るまでには、数日間かかることになります。

車を売却後、その代金を次の車の購入費用に充てる場合は、購入費用の支払い日までに間に合うように余裕を持っておく必要があります。売却した車の代金がいつ振り込まれるのかを正確に把握しておくために、振込期日を買取業者に確認しましょう。

買取査定額に含まれているか確認するべき項目

・自動車税の残月分

自動車税は毎年「4月1日から翌年の3月31日」までの料金を支払っているため、車を売却した月の翌月から3月31日までの分の自動車税が還付されることになっています。例えば、5月に車を売却した場合は翌月の6月から3月までの10ヶ月分の自動車税が返ってきます。

自動車税の残月分は、買取査定額に含まれることがほとんどです。もしくは、買取査定額に含めずに別で還付してきます。しかし、中には自動車税を買取査定額に含めず、別で還付してくることもしない買取業者も存在します。

これでは損をしてしまうため、自動車税の残月分が買取査定額に含まれているのか、もしくは別で還付してくれるのかしっかりと確認しておきましょう。

・リサイクル料金

2005年の1月1日から「自動車リサイクル法」が施行されました。そのため、車を購入するときは「自動車リサイクル料金」を前払いで支払う義務があります。

既に前払いされていることを証明する書類として、「リサイクル券」というものがあります。これは、車を購入する際に必ず受け取るもので、たいていの場合は車検証入れにしまってあります。

あなたが愛車を買取業者に売る場合は、買取業者がリサイクル券も一緒にあなたから買い取ることになります。つまり、リサイクル料金を買取査定額に含めて買い取るということです。

ほとんどの業者はリサイクル料金を買取査定額に含める、もしくは別で還付してきます。しかし、買取査定額に含めてこない、別で還付することもしない業者が存在します。「自動車税の残月分」と同様、損をすることになるので、リサイクル料金が買取査定額に含まれているか、あるいは別で還付してくるのか確認しておきましょう。

愛車を安く買い叩かれないための防衛術

冒頭でも述べたように、知識が乏しいまま愛車を売却すると、自分が知らぬ間に安く買い叩かれてしまう可能性があります。

自分では気づいていないので損をしている自覚がないと思いますが、知らないといつまでも損をし続けることになってしまいます。それではもったいないです。これから解説することを参考にして、できるだけ愛車を高値で売却しましょう。

1社のみの査定で愛車を売るべきではない

既に知っている人もいるかもしれませんが、車を高値で売るためには複数の買取業者から査定を受けることが重要です。

1社のみの査定では「相場価格」が分からないため、提示された買取価格が高いのか安いのか分かりません。そのため、知らぬ間に安く買い叩かれてしまう可能性があります。

 

そこで、複数の買取業者から査定を受けることによって、ある程度の買取相場価格が分かるようになります。相場感がつかめれば、低い買取価格を提示してきた買取業者を見抜くことができるため、愛車を安く買い叩かれてることを防止できます。

 

それだけでなく、複数社の中から最も高い買取価格を提示してきた業者を選ぶことができるため、確実に1社のみの査定よりも高価買取の確率が高まります。

また、中古車買取業者には「得意なジャンル」というものがあります。

例えば、ミニバンの買い取りが得意な業者、軽自動車の買い取りが得意な業者、海外に販路を持っていて高年式・過走行な車の買い取りを得意とする業者など、さまざまです。それぞれ得意とする買取業者に車を売却することで、高価買取に繋がります。

どの買取業者がどういった車種(ジャンル)の買取を得意としているか知るには、中古車買取店のホームページを見るといいです。

例えば、あなたがスポーツカーを売りたいと考えている場合、「スポーツカー 買い取り」や「スポーツカー 専門店」などのように検索するとスポーツカーの買い取りを得意としている業者がヒットします。

ただ、後術する「一括見積もり査定」を利用すれば、自動的にあなたの愛車を高く買い取ってくれる(得意としている)業者を導き出せます。

複数の買取業者に査定をお願いすることで、上記のようなメリットを享受できる確率があがります。場合によっては、1社のみの査定と複数社の査定での買取価格には30万円以上の差が出ることもあります。

ここで1つ注意するべきことがあります。それは、「買取業者の店舗までわざわざ愛車を持ち込んで査定してもらう必要はない」ということです。複数社で査定を受けたほうがいいとは言っても、一軒一軒店舗を回っていては時間も労力も消費してしまいます。

インターネット上から「一括見積もり査定」に申し込めば、一軒一軒店舗を回る必要はなくなります。愛車の情報をインターネットで入力すれば、買取業者からおおよその見積もり査定額が提示されます。これにより、おおまかな買取相場価格を5分程度の入力作業で知ることができるのです。

複数の買取業者の中から、買取査定額が高かった上位3~5社に愛車の査定を依頼しましょう。先ほど、「自動的にあなたの愛車を高く買い取ってくれる(得意としている)業者を導き出せます」と述べましたが、提示された見積もり査定額が高いということは、おのずとあなたの愛車のジャンルを得意としている業者ということになります。

ちなみに、査定を受ける業者は最大でも5社までに留めておいたほうがいいです。欲張って6社も7社も査定を依頼すると、対応に追われて手間が増えます。また、査定を受ける業者が多いほど買取価格が上がるわけではありません。

査定後にその場で契約を即決してはいけない

中古車の買取査定を受けると、「今この場で売却契約を即決して頂けたら、特別価格で買い取り致します!」や「提示している買取価格は今だけの特別価格です!数時間後には買取相場価格が変動して買取価格が下がるかもしれません」などと契約の即決を煽られることがあります。

特に、上記の「一括見積もり査定」を利用する場合はあなたの家まで出張査定に来てくれるため、出張経費がかかります。そのため、買取業者は車を売ってもらおうと必死になります。

しかし、このような煽り文句に動じて売却契約を即決してはいけません。なぜなら、買取業者は価格交渉に持ち込まれることを前提にしているからです。初めのうちは低い買取価格を提示しておいて、お客様の様子を見ながら価格を上乗せしていきます。

低めに提示した買取価格で契約が成立すれば、買取業者にとって願ったり叶ったりです。もし価格交渉されたとしても、余力が残っているので価格を上乗せしていけばいいだけです。しかも、様子を見ながら買取価格を上乗せしていったほうがお客様に満足してもらいやすくなります。

例えば、あなたの愛車の買取価格の限界が70万円だったとします。最初から限界価格を提示して「これ以上は無理です」と言われる(交渉に応じない)のと、最初は50万円の買取価格を提示しておいて後から「きれいに乗られている車ですから、頑張って70万円で買い取りますよ!」と言われるのではどちらが印象が良いでしょうか。

当然ながら、後者の方が「頑張って高価買取してくれた」と感じられます。最終的に提示している買取価格は同じですが、後者のように交渉されたほうが顧客満足度が高くなります。その結果、売却契約の成約率も上がるのです。

また、売却契約を即決してはいけない理由はこれだけではありません。より高額な買取査定額を提示する他の買取業者がいるかもしれないからです。売却契約を即決することにより、自ら高価買取のチャンスを潰すことになりかねません。

例えば、買取業者A~Cの順で3社に見積もり査定を受ける予定だったとします。そして、それぞれが最終的に提示する買取価格がA社60万円、B社50万円、C社70万円だったとします。

もし、最初に買取業者Aから査定を受けたときに「今すぐ契約して頂ければ特別価格で買い取ります!」などと言われ契約を即決してしまうと、残りのB、C社から査定を受けることはできなくなってしまいます。つまり、70万円で売却するチャンスを逃して50万円で愛車を手放してしまったということになります。

このような事態を避けるためには、全ての業者から査定を受けた後に買取査定額を見比べる必要があります。さらに言えば、一度にすべての買取業者から査定を受けることをおすすめします。そのほうが手間も省けますし、買取価格も上がりやすくなるからです。この理由について、以下の項目で詳しくお話します。

高価買取を狙うなら、価格交渉をあえてしない

「価格交渉をしてはいけない」というのは意外に思われるかもしれません。しかし、高価買取を狙うのなら価格交渉や駆け引きは不要です。

実は、「買取業者同士を競わせる」ことさえできれば高価買取は実現します。そこに難しい知識や駆け引きは一切必要ありません。

ただ一言、「最も高い買取査定額を提示してくれた買取業者さんに愛車を売ります」の一点張りで突き通すだけでいいです。むしろ、希望額などを伝えるとそこを突破口に買取業者のペースに乗せられてしまいます。このように突き通すことで、買取業者の巧みな営業トークや交渉術を無効化できます。

同じタイミングで複数の買取業者から査定を受けることで、勝手に買取業者同士が競い合って買取査定額が上がっていきます。そして、最も高い買取査定額を提示してきた業者に愛車を売却すればいいだけです。先ほど、「一度にすべての買取業者から査定を受けることをおすすめします」と述べたのはこのためです。

これを行うためには、先ほど紹介した「一括見積もり査定」を利用するのが便利です。見積もり査定額が高かった上位3~5社に査定依頼の連絡をする際に、査定の日時を指定すれば簡単にタイミングを合わせられます。

「一度に複数の買取業者を相手にするのは大変そう」「自分はのんびり1社ずつ査定を受けたい」という場合は、1社ずつ個別に査定を受けて後から買取査定額を比べさせる方法もあります。

例えば、A、B、Cの3社から個別に査定を受けて買取査定額が出揃ったところで「A社さんは60万円で買い取るとのことですが、B社さんはいくらまで出せますか?」と連絡します。

次に、「B社さんは70万円まで出せるそうです。C社さんはいくらまで出せますか?70万円以上は難しいということであれば、B社さんに車を売ろうと考えています」といった具合に各社を競わせるようにすればいいのです。

一度に査定を受けるか個別に査定を受けるかは個人の好みにお任せしますが、いずれにしても価格交渉や駆け引きは必要ありません。買取業者同士を競合させることさえできれば高価買取は実現します。

ディーラー下取りでは絶対に高く売れないというのは嘘

ここまでは、中古買取業者(ガリバーやビッグモーターなど)に車を売ることを前提に解説してきました。なぜなら、ディーラー(新車販売店)下取りよりも専門の中古車買取業者に車を売ったほうが高値で売れるからです。

しかし、ディーラー下取りで見積もり査定を受ける必要が全くない訳ではありません。インターネット上でも、「ディーラー下取りでは高価買取は期待できないので、中古車買取で愛車を売るべき」といった記述をよく見かけます。しかし、私の意見としては「ディーラー下取りと中古車買取の両方で見積もりを取るべき」です。

確かに、基本的には中古車買取のほうが高値で買い取ってくれます。

以前、私の友人が車をディーラー下取りにだしたところ10万円にしかならなかったので、私が一括見積もり査定を受けるようにアドバイスしたところ31万円で売れたことがありました。このことからも、中古車買取で車を売ったほうが高値がつきやすいことは確かです。

しかし、ある一定の条件下ではディーラー下取りのほうが高値で売れる可能性があります。それは、以下のような条件です。

①愛車に査定額がほとんどつかなかった場合(1~5万円程度の査定額しかつかなかった、もしくはゼロ円)

こういった場合は中古車買取よりもディーラー下取りのほうが得になる可能性があります。なぜかというと、ディーラーは新車を販売することが本業だからです。新車を購入してもらうために、本来ならほとんど価値のないような車であってもいくらかの査定額をつけて下取ってくれる可能性があります。

一方、中古車買取は買い取った車を再度中古車として販売することで利益を得ているため、価値のない車を無理に買い取るようなことはしません。

②次に買う予定の車が割引のきかない人気車種であった場合

いま乗っている車を売却した後、次に購入する予定の車が新車で発売されたばかり、もしくは人気車種であった場合、新車購入費用が割引されないことがあります。

こうした新車は、ディーラーの営業マンがどんなに頑張っても販売店(ディーラー)の意向で割引が適用されません。しかし、その代わりに下取り価格を上げることで実質的な割引をしてくれることがあります。

例えば、新車価格が300万円の車だった場合、下取り価格が50万円ならトータルで支払う新車購入費用を250万円に抑えることができます。ディーラーとしては、新車を1台でも多く売ることが最重要項目です。多少利益が減ったとしても、お客様に新車を買ってもらうことが優先です。

このように、次に購入する予定の車が割引対象外であった場合は、いま乗っている車の下取り価格を本来の価格よりも引き上げてくれることがあります。そのため、中古車買取で車を売却するよりも高値で売れる可能性があります。

③ディーラーの決算期と新車購入のタイミングが被ったとき

自動車メーカーや新車販売ディーラーの決算期は3月です。ディーラーは、3月までにできるだけ多くの車を販売することで決算の数字を良くしたいと考えています。販売実績が良いほど、親会社である自動車メーカーから支給される販売奨励金(はんばいしょうれいきん)が増えるからです。

より多くの販売奨励金をもらおうと、新車販売ディーラーは決算の1ヶ月前あたりから必死に新車を販売しようとします。そのため、新車を販売するためなら多少無理をしてでも下取り価格を上げることがあります。

あなたが愛車を売却しようと考えている時期が、ディーラーの決算期(2~3月)に被るのであれば、中古車買取よりも高値で下取ってもらえる可能性があります。もしくは、下取り価格が高くない代わりに新車価格を大きく値引することもあります。

この場合、下取り価格(買取価格)だけで見比べると中古車買取のほうが得に見えるかもしれません。しかし、新車の値引き額も考慮した上でトータル的に得なのであれば、ディーラー下取りに車を売却しましょう。

④愛車の車種が近いうちにフルモデルチェンジするとき

フルモデルチェンジというのは、車種名を引き継ぎながらも全面的に新設計した新しい車になることをいいます。身近なもので例えると、iphone6sが7になるのがフルモデルチェンジです。

ちなみに、車種やメーカーによって違いがありますが、国産車はおよそ4~6年に一度の周期でフルモデルチェンジが行われます。外車(輸入車)や商用車は周期が長く、7~8年に一度フルモデルチェンジが行われる傾向にあります。

フルモデルチェンジの他に、マイナーチェンジという言葉も存在します。先ほどの例でいえば、iphone6が6sになるのがマイナーチェンジです。基本的な設計はそのままに、部分的な改良を加えて新しくした車ということです。

この2つのうち、フルモデルチェンジは中古車の買取価格に大きな影響をもたらします。フルモデルチェンジ後は、それまで現行型だった車が型落ちの旧型モデルになります。フルモデルチェンジされる前であっても、近いうちにフルモデルチェンジすることが分かっていると実質旧型モデル扱いを受けます。

新しいモデルに乗り換える人が増えるため、旧型モデルは売りに出され中古車市場であふれます(供給過多)。需要に対して供給が過剰になると、中古車市場での相場価格が下がります。そのため、旧型モデル(扱い)になると買取査定額は下がります。

つまり、フルモデルチェンジ直前、もしくは以降になると中古車買取業者に査定を依頼しても高価価格が期待できなくなるということです。一方、ディーラー下取りではフルモデルチェンジ直前であっても「現行モデル」として買い取ってくれるため、中古車買取よりも高い査定額がつく可能性があります。

したがって、愛車の車種が近いうちにフルモデルチェンジする場合はディーラー下取りにも見積もり査定をお願いしたほうがいいです。「どうせディーラー下取りに査定を依頼しても高値は期待できないから」と考えていると知らぬ間に損をすることになりかねません。

中古車査定での見積もり査定額は、さまざまな要素が絡んで値段に反映されます。ときには、ディーラー下取りのほうが高価買取になることもあるのです。

どちらか一方だけに決めつけて査定をお願いするのではなく、ディーラー下取りと中古車買取の両方に見積もり査定を依頼しましょう。

まとめ

今回は、「車の売却に関する注意点」について解説してきましたが、いかがだったでしょうか。いままで知らなかったことや、それまで自分が思っていたことと違うことなど、新たに気づいたことがあれば吸収して役立ててください。

「注意するべき事柄が多くて面倒」と感じた人もいるかもしれませんが、要点だけ抑えて実践すればそれほど難しい話ではありません。要点をまとめると、以下のようになります。

・最低限の洗車・清掃をする。キズやへこみは直さない

・車を引き渡し後の減額はないか、買取金額はいつ振り込まれるのかなど、契約内容を確認する

・複数の買取業者から査定を受ける、煽り文句に負けて売却契約を即決しない、価格交渉をするのではなく買取業者同士で競合させる、など愛車を安く買い叩かれないための戦略を意識する

・ディーラー下取りは高価買取が期待できないと決めつけずに、中古車買取とディーラー下取りの両方から査定を受ける

労働をして10万や20万という額を稼ぐことを考えれば、これらのことを実践して高価買取に繋げるのは全く面倒なことではないと思います。また、不要なトラブル(車を引き渡し後の減額など)に巻き込まれることもなくなります。

要点を抑えてトラブルなくスムーズに、高値で愛車を売却しましょう。


私が車を買い替えるとき、必ず行うことは一括査定によるネットからの一括見積もりです。一社だけでなく、何社もの見積もりを競争させることで中古車の下取り価格が高額になるからです。

一社だけの見積もりに比べて、複数の見積もり査定をすることで車の買取額が15~30万円ほどアップするのは普通です。

ちなみに、私が一括見積もりしたときは買取額が41万円も上がったことがあります。ネット見積もりの方法を他の人に伝えたところ、「3社から依頼があり、競争させたら買取額が14万円も上がった」「ディーラーからの下取り価格よりも23万円高くなった」など喜ばれるようになった経緯があります。

特にカービューを使えば、登録3分で最大8社へ一括見積もりを依頼することができます。あなたの自宅(または事務所)まで出向いてくれるため、わざわざ車を購入したディーラーのもとに出向くことなく見積もり依頼を出すことができます。

登録無料のネット一括見積もりを活用することが愛車を高額で売る最も確実な方法です。