あなたが乗っている車にキズやへこみはあるでしょうか。全くキズがないというのは納車したばかりのときぐらいです。車をぶつけたことがなくても、飛び石などで小さなキズがつくことは避けられません。

日常で車を使う以上は、どうしてもさまざまな場面で車にキズがついてしまいます。例えば、狭い道で外側を草木でこすってしまいキズがつくなどが考えられます。他にも、高速道路などで前の車が巻き上げた飛び石にあたってしまうことがあるかもしれません。キズがつく原因を数え上げたらキリがないほどです。

また、車をキレイにするはずの洗車も、やり方を間違えるとかえってキズを作ってしまうことがあります。例えば、風の強い日に洗車をするときは注意が必要です。

しっかりと水で汚れを洗い流したとしても、風で飛んできた砂ぼこりが再びボディについてしまいます。このとき洗車用スポンジでボディをこすると、砂が研磨剤になってキズがついてしまいます。

このように多くの原因により、多少のキズがついてしまうのは仕方のないことです。

ただ、愛車にキズが入ってしまい「買取査定に出したときに減額されてしまうのではないか」と不安になる人は多くいるのではないでしょうか。なかには、自分でキズを修理しようと試みる人がいるかもしれません。

確かに、車のキズやへこみは買取査定でマイナスになってしまいます。そのため、もしキズやへこみがあった場合、修理してから査定に出すほうがいいのでしょうか。今回は車体についてしまったキズやへこみが買取査定額にどのくらい影響するのかを解説していきます。

小さなキズなら問題ない

今回、「キズやへこみがどのくらい査定に影響するのか」の基準として、もっとも一般的な日本自動車査定協会の減点方法で話を進めていきます。

まず、キズを見つけたら爪が引っかかるかどうかを確認してみてください。もし、爪が引っかからないほどの浅いキズであれば気にする必要はありません。なぜなら減点の対象にならないからです。

また、爪が引っかからない程度の浅いキズであれば市販の研磨剤(コンパウンド)などで磨くことにより簡単に消すことができます。

もし、研磨剤(コンパウンド)を使っての補修作業に自信のない方は、減点の対象外なので無理に磨いたりせずにそのままにしておきましょう。

どのくらいのキズやへこみが減点対象なのか

もし、キズに爪が引っかかるのであれば、それは減点対象となります。減点の度合いはキズやへこみの大きさによって変わってきます。

まず、キズやへこみの直径が1センチ未満である場合は減点の対象になりません。キズの直径が1センチ以上である場合は、大きくなるほど減点されていきます。

キズやへこみの大きさは規定でおおまかに3段階に分かれています。

・キズやへこみの直径が9センチ未満の場合は約1万円の減額

・キズやへこみの直径が9センチ以上の場合は約2万円の減額

・キズやへこみの直径が30センチ以上の場合は約3万円の減額

ディーラーの下取査定では、この基準が適用されます。

ただし、これはあくまでも日本自動車査定協会の基準です。買取業者の場合、買取価格は中古車市場の相場を基準にしています。そのため、キズやへこみを減点していくというよりも、「キズやへこみのあるその車種がどのぐらいの値段で取引されているのか」を基準に査定しています。

そのため、1センチ以上のキズやへこみ(1~4センチぐらいまで)があったとしても、買取業者によっては減点としてみなさないことがあります。

もし、ディーラーでキズが減点対象となり満足いく査定額に達しなかった場合、一括見積もりを使って複数の査定業者に見てもらうことで「減点としてみなさない業者」から高値で買い取ってもらうことが可能なのです。

キズやへこみは直してから買取査定に出したほうが良いのか

小さなキズであれば減額になりませんが、車体に大きなキズやへこみがついていると買取査定で減額されてしまいます。

では、大きなキズやへこみがあった場合、車を修理してから買取査定に出したほうがいいのでしょうか。それとも修理せずに、そのままの状態で買取査定にお願いすべきなのでしょうか。

結論としては、「そのままの状態で買取査定に出す」ほうがいいです。なぜなら、車をキレイにするためにかかる修理費用は高額であるものの、買取査定額はそこまで上がることはないからです。

板金修理工場でボディの修理を依頼すると、小さなキズやへこみでも2~5万円ほどの修理費がかかってしまいます。しかし、2~5万円かけてキレイに修理をしたとしても、買取査定額が上がることはまずありません。修理費が余計にかかるだけで損をしてしまいます。

中古車買取業者のなかには、「自社の修理工場を保有している業者」、または「自動車修理工場との繋がりを持っている業者」があります。

こうした業者であれば、個人(あなた)が板金工場に修理を依頼するよりも、かなり低い費用でキズやへこみを修理することができます。そのため、キズやへこみのある車であっても、それほど減額せずに車を買い取ってくれます。

こうした理由から、キズやへこみのある車はそのままの状態で買取査定に出すのが正解であるといえます。

自分でキズを修理した場合どうなるのか

ただ、こうした事実を知らず既に自分でキズを修理した人もいるのではないでしょうか。

下手に自分でキズを補修してしまうと、かえって見た目が悪くなってしまいます。よくある例としては、タッチアップペンと呼ばれる補修用塗料を塗って見た目が悪くなってしまうことがあります。

タッチアップペンによる補修で表面に跡が残ってしまった例

この画像のように自分で補修をして見た目が悪くなってしまった車を買取業者に売却した場合、価値が下がるため買取業者はこのままでは中古車市場に出すことができません。そこで、自社の修理工場または、提携している修理工場でキレイに修理します。

このように下手に補修が行われていると、修理の際に表面を削って平らにするなどの工程が余計に増えてしまいます。そのため、なにも補修されていない場合に比べコストがかかってしまいます。

このような理由から、キズがついた車を自分で補修すると、そのままの状態で査定に出すよりもかえって買取価格が下がってしまうのです。

自分で補修したほうが良いキズもある

ここまで、キズは自分で補修しないほうが良いと述べてきました。ただ、例外として自分で補修したほうが良い場合があります。

それはどのような場合かというと、キズがボディそのもの(鉄板)まで達してしまっている場合です。

 

自動車のボディは鉄で作られています(アルミ製など一部例外はあります)。この図のようにキズが鉄板まで達していると、鉄板が空気に触れてしまいサビてしまいます。もし、このまま放置するとキズの部分からサビが進行していき、サビが広範囲に広がってしまうのです。

こうして広範囲にサビが発生した場合、買取査定額は大幅に下がってしまいます。サビの補修は大変な手間がかかるので、高額な修理費が必要になるためです。

そのためキズを見つけたら、そのキズが鉄板まで達していないかよく確認することが大切です。もし、キズが鉄板まで達していたら補修用の塗料でキズを埋めてサビの進行を防いでおきましょう。ちなみに、バンパーはプラスチックで作られているのでサビの心配はいりません。

補修用塗料(タッチアップペン)はどこで購入するのか

このような小さなキズを補修する際に用いるタッチアップペンですが、ホームセンターや自動車用品店(オートバックスなど)で購入することができます。また、自分の車の色と同じ塗料を購入するためには、車に貼り付けてあるカラーコードを見ることで同じ色を探すことができます。

なお、カラーコードが表記されているバッジは、たいていボンネットの中もしくは、ドアの内側などに貼り付けてあります(探しても見つからない場合は、車を購入した店舗に問い合わせてください)。

ボンネット内のカラーコード(PB81P)

ボディ以外のキズは査定額に響くのか

ところで、ボディ以外についてしまったキズは買取査定額に影響するのでしょうか。ボディ以外では、ガラスやホイールなどが買取査定に影響してくるポイントとなります。

ホイールのキズ

ホイールはボディと違い、簡単に脱着し交換することができます。そのため、ボディに比べると買取査定での減額は少ないといえます。

また、鉄製のホイールにプラスチックのホイールキャップを装着した車種であれば、キズがついていても、交換するのはホイールキャップのみとなるためほとんど減額対象にはなりません。

プラスチック製のホイールキャップ

キズのついたアルミ製のホイール

もし、アルミ製のホイールを装着していてキズがついている場合でも、修理せずにそのままの状態で買取査定に出しましょう。買取業者はオークションなどを駆使して安くホイールを手に入れることができます。また、自社の修理工場もしくは、提携している修理工場で安く修理をすることも可能です。

このような理由から、個人が修理をするよりも安くキレイに仕上げることができるのです。そのため、ボディと同様にキレイにするためにかかる修理費用よりも、買取査定額が上がることはありません。

窓ガラスのキズ

窓ガラスにキズがつく場合、そのほとんどが飛び石によるフロントガラスのヒビ割れです。このようなガラスのヒビ割れはとても厄介な問題です。なぜなら、ヒビ割れを放っておくとガラスが突然割れる危険性があるからです

なぜ突然ガラスが割れてしまうのかというと、車内と外気の温度差によってヒビ割れが進行し、ガラスが耐えられなくなった瞬間に一気に割れてしまうためです。

ガラスは温度差があると割れるという特性をもっているのです。

このような事態を避けるために、必ずヒビ割れたガラスは補修または交換するようにしましょう。ちなみに、ヒビ割れの大きさが直径1.5センチを超えると補修用の液体が浸透しきらないため、補修は不可能になります。その場合は交換が必要になります。

このときディーラーに修理を依頼するのではなく、直接ガラス修理業者に修理を依頼したほうが安く済みます。これは、ディーラーに依頼しても実際に修理をするのは下請業者(ガラス修理業者)であるためです。そのため直接ガラス修理業者に修理を依頼したほうが、手数料を取られずに安く済むのです。

また、ヒビ割れの直径が1.5センチ以下であれば1万円~1万5千円ほどで修理をすることができます。それ以上の大きさであれば交換が必要になりますが、この場合は10万円以上かかります。

もし、ガラスの交換が必要な場合、車を売却する予定であれば修理はせずにそのまま売却したほうが良いです。ガラスの交換が必要だと認められると、一般的に買取査定では6万5千円ほど減額されるといわれています。その場合であっても、10万円かけて修理するよりは少ない損失で済みます。

ヒビ割れを補修したフロントガラス(中央の白い点)

上の図は、直径1.3センチ程度のヒビ割れを補修した跡です。ガラス修理業者に依頼し、ヒビに補修用の液体を流し込む方法で修復しました。修復した跡は残りましたが、1年半経過してもいまだにヒビの進行は食い止められています。

見積もり査定額を下げないための対処法

今回の記事を読んで、基本的には「キズやへこみは補修せずにそのままの状態で査定に出したほうが良い」という事実に驚いた人も多いのではないでしょうか。一般的には「キズやへこみができてしまったらなんとかして補修したほうが、買取査定額が上がるのではないか」と考えられているかと思います。

しかし、ここまで述べてきた通り補修をしてから買取査定に出すのはやめておいた方がいいです。それは、結果的に高くつくことがほとんどであるためです。

また、見積もり査定に出す業者を選ぶことも非常に重要であるといえます。

ディーラーなどの明確な検査基準の決まっている業者に見積もり査定を出した場合は、キズやへこみに対する評価が厳しくなります。小さなキズでも減額の対象になりますし、減額の度合いも多いです。

これを回避するために、キズやへこみがあっても高値で買い取ってくれる業者を探し出す必要があります。こうした業者を探し出すためには一括見積もりを利用するのが最も効率が良く、労力を使わずに済みます。

車のキズやへこみが原因で、満足いく買取査定額がつかなくて困っている方は「一括見積もり査定」を利用しましょう。


私が車を買い替えるとき、必ず行うことは一括査定によるネットからの一括見積もりです。一社だけでなく、何社もの見積もりを競争させることで中古車の下取り価格が高額になるからです。

一社だけの見積もりに比べて、複数の見積もり査定をすることで車の買取額が15~30万円ほどアップするのは普通です。

ちなみに、私が一括見積もりしたときは買取額が41万円も上がったことがあります。ネット見積もりの方法を他の人に伝えたところ、「3社から依頼があり、競争させたら買取額が14万円も上がった」「ディーラーからの下取り価格よりも23万円高くなった」など喜ばれるようになった経緯があります。

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