これから新社会人になるにあたって、準備するべきことは多いです。スーツを仕立てたり、会社で必要になるものを揃えたりと新生活に向け備えていかなければなりません。

そうした準備のなかで、最も大変なのが車の準備です。新生活のスタートに伴い、車が必要になることは珍しくありません。

電車やバスなど、公共交通機関を利用して通勤できるのであれば車をもたなくても生活には困りません。しかし、車でないと通いづらい場所に職場があった場合や、地方の一人暮らしで移動の足として車が必要になった場合は車がないと生活がままなりません。

これからの生活を考えて車の購入を考えることになったとき、ほとんどの人は初めて車を購入することになります。学生時代に車を購入した経験のある人もいますが、「実家の車を使用していたので、いままで車を購入したことがない」という人が多いと思います。

そうした人にとって、車を購入するというのはハードルが高くなります。なぜなら、ローンの組み方や維持費、保険料がいくらかかるのかなど、分からないことが多いからです。

また、自分の財力に見合った車選びも重要です。高価な車を無理に購入すれば、生活が圧迫されることになります。車両価格だけでなく、維持費や保険料のことも考えなくてはいけません。

この他に、「車をいつ購入するべきなのか」というのも悩ましい判断です。会社に入って間もない頃に車を購入するのは、資金的に難しいです。親や親戚からの援助があればいいのですが、自己資金のみで車を購入するとなればある程度予算が貯まるまで待つ必要があります。

すぐに車が必要なのであれば、少ない予算で買える中古車を購入するべきです。一方で、「いますぐに必要という訳ではないけれど、車がないと不便」「せっかく車を購入するのなら、新車がいい」ということであれば、ローンを少なくするために頭金を貯金してから車を購入する必要があります。

今回は、「新社会人に適した車」「車を購入するのに適した時期」について解説していきます。

新社会人に適した車とは

車の価格は、安くても数十万、高いものでは数百万と非常に高価です。「ローンを組んで欲しい車を買おう」と考えるかもしれませんが、勤続年数が1年に満たない人では審査を通るのは難しいため、社会人1年目の人は高額なローンが組めない可能性が高いです。

また、審査を通ったとしても高額なローンを無理に組めば毎月の支払いに追われてしまいます。自ら借りたローンで自分の首を絞めるようなことは避けるべきです。

したがって、新社会人が車を購入するときに最も重視すべき点は「経済的な車かどうか」だといえます。車両価格が安いことは当然として、維持費や保険料の負担が少ない車を選びましょう。

新入社員として働き始めの頃は、金銭感覚がまだ身についておらず無理な買い物をしてしまいがちです。車を購入する前に、自分が毎月いくら貯金できるのかを考えてみましょう。おのずと購入できる車の価格帯が分かってきます。

ローンを組むことになったとしても、安価な車であればローンに苦しむことはありません。また、余裕があれば頭金を増やしてから車を購入するといいです。頭金を増やすことによりローンの借入額が減るため、無駄な金利を払わずに済みます。

具体的な車種で言えば、軽自動車やコンパクトカーが経済的な車です。一般的に、「最も車両価格が安いのは軽自動車」と認識されています。しかし、軽自動車には豊富な車種があるため、高価な車種を選択するとコンパクトカーと価格が変わらなくなってしまいます。

逆に言えば、コンパクトカーでも安価なグレードを選べば軽自動車と同じような価格で購入することが可能です。経済的な車=軽自動車と決めつけず、コンパクトカーも選択肢に入れるといいでしょう。特に、中古車の購入を考えている人はコンパクトカーの販売価格もチェックしましょう。

中古車市場において軽自動車は人気が高いため、販売価格が高いです。それに比べてコンパクトカーは人気が低いため、販売価格が安い傾向にあります。そのため、中古車を購入する際はコンパクトカーを選択肢に入れることをおすすめします。

軽自動車とコンパクトカーの維持費比較

軽自動車とコンパクトカーの車体価格には、さほど差がないことがわかりましたが、「維持費はどうなのだろう」と疑問をいだく人もいることでしょう。

そこで、あくまで一例ですがコンパクトカーと軽自動車の年間維持費を以下に比較します。

コンパクトカー 軽自動車

車両価格:130万円

燃費:26.0km/L

ホンダ フィット(グレード:13G 2WD)出典:ホンダ

車両価格:120万円

燃費:25.6km/L

ホンダ N-BOX(グレード:C 2WD)出典:ホンダ

   年間維持費
 15,520円  自賠責保険料  15,130円
 34,500円  自動車税(排気量税)  10,800円
 11,200円(エコカー減税25%)  重量税  5,600円(エコカー減税25%)
48,077円 ガソリン代 48,828円
120,000円 駐車場代 120,000円
150,000円 任意保険料 140,000円
26,000円 車検費用 16,000円
 405,297円 1年間あたりの維持費 356,358円
33,775円 1ヶ月あたりの維持費 29,697円

・ガソリン代は1L/125円、年間走行距離を1万km、燃費はそれぞれのカタログ値を参考として計算しています

・駐車場代は1ヶ月1万円×12ヶ月分です

・任意保険料は21~25歳以下、6等級、使用用途は通勤・通学片道25km未満、年間走行距離5,000~10,000km以下、対人保障無制限、対物保障2,000万円、搭乗者傷害1,000万円という条件での参考値です

・新車購入の場合、初回の車検は3年目なので車検費用は3年分÷3で計算しています

・小数点以下は四捨五入しています

上記の表から、コンパクトカーの維持費は 405,297円/年、33,775円/月、軽自動車の維持費は356,358円/年、29,697円/月であることが分かりました。また、このように比較してみると軽自動車とコンパクトカーでは維持費にそれほど大きな差がないことが分かります。

維持費に加え、車両価格のローンも比較してみましょう。

車を5年で買い替えると想定して、車体価格のローン返済を計算すると以下の通りになります。

フィット N-BOX
年間:130万円÷5年=260,000円 年間:120万円÷5年=240,000円
毎月:260,000円÷12ヶ月=2,1666円 毎月:240,000円÷12ヶ月=2,0000円

・利息や手数料は除いて計算しています

こちらも維持費と同様にそれほどの差がありません。ただ、「ホンダ N-BOX」は軽自動車のなかでも高価な部類に入るのでこれより安価な車種を選択すれば差額が大きくなります。

軽自動車の価格は別記事「国産車で、新車価格が一番安い車とは」にて比較しています。より低価格な車種を探す際は参考にしてください。

維持費とローンを合計すると、実際に1ヶ月あたりに支払う総額はコンパクトカーが約5,5000円、軽自動車では約5,0000円となります。月に5万円以上と聞くと高額に感じられますが、これは全額ローンとした場合の金額です。

実際にはある程度の貯金ができてから車を購入するので、1ヵ月あたりの支払いは3万円台に収まります。経済的な車を選択することで、新社会人にとって無理のない支払い額にすることが可能です。

車を購入するのに適した時期はいつなのか

ここまでの解説で、車を所有した際にかかる維持費がイメージできたでしょうか。次に、車を購入するのに適した時期について解説していきます。

社会人1年目の人にとって、車というのは非常に高額な買い物です。貯金があったとしても、学生時代に貯めたアルバイト代では車の購入費をまかなうことは難しいでしょう。

車を全額ローンで購入しようとしても、ローンの審査を通ることは難しいです。もし審査を通ったとしても、利息を多く支払うことになってしまいます。ローンの借入額を減らすために、頭金を貯金してから車を購入するのが堅実です。

それでは、ある程度の貯金ができるまで待つとして、入社してどのくらい経ってから車を購入するのが適切なのでしょうか。一人暮らしの人がある程度節約をして貯金したと想定すると、以下のタイミングが妥当です。

軽自動車を購入するなら、入社1年目冬のボーナス以降

軽自動車のなかで安価な車種であれば、70~80万円ほどで購入することができます。毎月3~4万円を貯金できれば、9ヶ月で27~36万円になります。これに冬のボーナスを足せば、ある程度の頭金は用意できます。

必要に迫られているのであれば、ローンを組んで早々に車を購入してもいいでしょう。ただし、最低でも勤続年数が半年経過していないとローンの審査を通過するのは難しいので注意してください。

もう少し待てるのであれば、できるだけ貯金をしてから車を購入することでローンの返済額を減らせます。ローンの借入額が少ないほど利息の支払いが減るため、経済的な負担が少なくなります。

100万円以上の車種を狙っている場合は、以下のコンパクトカーと同様に入社2年目まで貯金に徹するのが賢明です。それまでの貯金とボーナスを足すことで、60~70万に届くかどうかが1つの目安となります。ここまで貯金できれば、購入に足りない費用をローンで補う際に無理のない返済計画が立てられます。

コンパクトカーを購入するなら、入社2年目夏のボーナス以降

軽自動車よりワンランク上のクラスを狙うなら、130~160万円ほどのコンパクトカーが選択肢に入ってきます。先ほど解説したように軽自動車と維持費はさほど変わりませんが、車両価格が高いため100万円を目安に貯金しましょう。

日頃から節約を心がけていれば、入社2年目の夏のボーナスを足して100万円を貯金することは難しくありません。不足分(30~60万円)はローンで補うことになりますが、月に3万円の返済で30万円なら10ヶ月、60万円なら20ヵ月でローンを完済できるため無理のない返済プランです。

100万円貯まるまで待てないのであれば、最大借入額100万円を目安にローンで購入費を補うプランを考えましょう。勤続年数が1年以上になるので、100万円までならローンの審査を通る可能性が高いです。もし審査に通らなかった場合は、貯金を増やしてから再度ローンの審査を受けましょう。

200万円以上の車を購入するなら、貯金額が「車の価格の2/3」に達してから

上記の車種より高価な、200万円以上の車を購入するのであれば「車の価格の2/3」まで貯金に徹してください。ここまで貯金できれば、よほど高価な車でない限りは残りの1/3を返済することは難しくないはずです。

もし、「そこまで貯金するのに何年かかるか分からない」と思うのであれば、購入を検討している車種が高額すぎます。無理に高価な車を購入すると返済に追われるので控えましょう。そして、現在の貯金額や年間を通してどのくらい貯金できるのかを考え、購入する車を再検討しましょう。

このとき、「車の価格は年収の半分まで」という条件で車探しをするといいでしょう。年収の半分までなら、節約することでなんとか捻出することができます。しかし、年収の半分を超える価格の車を購入すると生活をかなり切り詰めることになってしまい、いわゆる「車貧乏」になってしまいます。

今すぐに車が必要な場合は中古車を選ぶ

もし、通勤や日常の移動手段として車が必要なのであれば中古車の購入を検討しましょう。中古車であれば、20~40万円ほどで購入することができます。

先ほど説明した通り、軽自動車は中古車市場での需要が高いので販売価格が高くなる傾向にあります。一方で、コンパクトカーであれば需要が軽自動車ほど高くないので、販売価格が安いことが多いです。

私の友人に大学在学中に車を購入した人がいますが、「維持費が安いから軽自動車にしようかと考えたが中古車価格が意外に高く、コンパクトカーの方が安価だった」という理由からコンパクトカーを購入したそうです。友人が購入した車は「マツダ デミオ」の二代目(2004年式)で、25万円ほどで購入することができたそうです。

マツダ デミオ(二代目)

車を購入したとき友人は学生だったのでアルバイトで貯金をするしかありませんでしたが、25万円と安価だったため購入することができました。このように、コンパクトカーの中古車は安価に購入できるので入社した直後であっても購入することができます。また、在学中にアルバイト代を貯金していた人なら、すぐにでも購入できるでしょう。

ところで、「あまり安い中古車を購入すると、故障個所が多くて修理費用がかかってしまうのでは?」と思う人がいるかもしれません。しかし、友人の購入したデミオは新車登録時から13年経過していますが、大きな故障は起こしていません。

軽微な故障が2回ほどあったようですが、いままでかかった修理費用は5万円程度で済んでいるそうです。車によって耐久性や状態が異なるため一概には言えませんが、中古車だからといって頻繁に故障するということはありません。

また、私の所有する軽自動車は新車で購入したので中古車ではありませんが、8年ほど所有していて一度も故障したことがありません。この経験からも、車の故障は滅多に起きないといえます。

ただ、20万円を下回る価格の中古車は購入しないほうがいいです。20万円以下の中古車は、多くの場合状態が悪いです。車両価格は安いですが、修理費用がかさんでしまうため結果的に高くなります。また、いつ故障するか分からない車に乗っているのは不安です。そのため、最低でも20万円以上の中古車を選びましょう。

自分に合った車を購入する

維持費や車種ごとの適切な購入タイミングについて述べてきましたが、「車を購入したときにどのくらいお金がかかるか」「どのくらい貯金してから車を購入するのがいいのか」想像できたでしょうか。自分の貯金額や年収と相談して、自分に合った車を見極めれば無理のない購入計画を立てることができます。

自分の車を所有するというのは非常に嬉しいことですし、仕事のモチベーションも向上します。休日はお気に入りの愛車でドライブを楽しむことができます。無理のない返済プランを立て、仕事にプライベートに充実したカーライフを楽しみましょう。


私が車を買い替えるとき、必ず行うことは一括査定によるネットからの一括見積もりです。一社だけでなく、何社もの見積もりを競争させることで中古車の下取り価格が高額になるからです。

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