あなたは車を買うときに何を基準に色を選ぶでしょうか。単純に好きな色の車を買う人もいれば、売るときのことを考えて色を決める人もいるでしょう。

なぜ、売るときのことまで考えなければいけないのかというと、車体のボディカラーによって査定額が変わってくるためです。同じ車種であっても、人気のある色とそうでない色とでは査定額が変わるのです。

「黒色や白色の車は買い取りのときに高く売れる」などの話を聞いたことはないでしょうか。これは、中古車市場で一番よく売れている車体のボディカラーが黒や白だからです。

買取業者は人気があってすぐに売れる色の中古車であれば、高値で買い取ってくれます。逆に、人気のない色は状態の良い車であっても、思ったより車の査定額が低くなる場合があります。

それではどの色は人気が高くて、どの色が不人気な色なのでしょうか。また、色あせ(車体の色が落ちてしまう現象)はどうなのでしょうか。今回は車体の色による買取査定額の違いについて解説していきます。

人気のある色ランキング

アメリカの大手塗料メーカーであるアクサルタ社によれば、2015年日本での生産台数が多い順に「白33%、黒20%、シルバー14%、青9%、赤7%……」といった順になります。

ここから読み取れることとして「地味な色」が人気であることがわかります。赤や青などの派手な色は全体で見るとシェアが低いため不人気色になります。

では、なぜ白や黒が人気なのでしょうか。それは、良くも悪くも無難であることが一番の理由としてあげられます。老若男女、どのような人が乗っていても白や黒ならば違和感がありません。

次に、「目立たない」ことが理由となります。特に地方や田舎ほどその傾向が強くなるのですが、あまり特徴的な色の車に乗っているとすぐにご近所さんにバレてしまいます。例えば、「〇〇さん昨日ホームセンターに買い物に行ってませんでしたか?」などのように声をかけられるのです。

人口が少なく、地域とのつながりが強い地方であるとこのような現象が起こります。他人にプライベートのことまで干渉されたくない人にとって、地味なボディカラーの車の方が都合が良いのです。

また、近年は白色がさらに人気になってきているというデータがでていますが、これはApple社が白を基調とした製品、店舗作りをしているため、「ハイテク」や「スマート」といったイメージを与えていることが影響しているのではないかと言われています。

他にも、会社の営業車はほとんど白色です。また、社用車はほぼ黒色であることも、白色や黒色の車が多い要因と考えられます。

マツダのように「イメージカラー」のある車種だとどうなのか

ただ、自動車会社の中にはイメージカラーをもっている車種が存在します。

あなたはマツダ社が赤色をイメージカラーとして前面に押し出していることを知っているでしょうか。マツダに限らずメーカーによってはその会社のイメージカラーが存在します。例えば、フェラーリといえば赤色を思い出す人が多いのではないでしょうか。

このように車種によって異なるイメージカラーですが、市場での人気が必ずしも高いかというと、そうではありません。イメージカラーはその名の通り、「会社や車のイメージを世間に覚えてもらおう」という意味が含まれています。そのためテレビCMや雑誌などではよく見かけるのですが、実際にはやはり無難な白、黒のほうが人気は高くなります。

ちなみにマツダ車はイメージカラーである赤(ソウルレッドプレミアムメタリック)が全体の28%であり、最も売り上げ台数が多いです。次に黒が23%、白が13%になります。

このように車種によってはイメージカラーが一番売れているということもあります。しかし、中古車買取業者としては幅広い層に受け入れられる色である黒や白が高価買取の対象となります。

ボディカラーごとの特徴

それでは、車体のボディカラーごとにどのような特徴があるのかについて解説していきます。

白色の特徴

不動の一番人気である白色ですが、黒に比べて、手入れにはさほど気をつかわないで済む色です。なぜなら白色の特性として発色が明るいため、多少のキズがあっても目立たないためです。

ただし、白色は水アカが目立ちやすいです。水アカとは、雨が降った後につく跡のことです。なぜ、水アカがついてしまうのでしょうか。それは雨が上がったあと、車についている水滴が太陽光に対してレンズのような役割をはたし、水滴に含まれている成分が蒸発するときに焼き付いてしまうためです。

そこで、撥水性(水を弾く)のあるワックスやコーティング剤を使うと、水アカが付きづらくて洗車が楽になります。

中古車買取市場での人気度が高いので、白色の車は査定額を考えると間違いのない色といえます。

黒色の特徴

人気色である黒色ですが、実は一番手入れが大変なボディ色といえます。黄砂などの砂ぼこりが付くと、すぐに目立ってしまい汚く見えてしまいます。また、洗車のときにできる「洗車キズ」が非常に目立ちやすいので、洗車のときは気をつかう必要があります。

他のボディカラーなら問題ないですが、黒色の車体の場合は洗車キズをつけないために特に注意する点が二つあります。

一つ目は「水洗いを徹底すること」です。なぜかというと、砂やホコリの洗い残しがあると洗車用スポンジでこすったときに、砂をこすりつけてキズができてしまうためです。

二つ目は「拭きあげのときに一方向のみにタオルを動かすこと」です。なぜなら、拭きあげのときにグルグルと円を描くような動作で拭き上げると円状のキズができてしまうからです。

円状のキズ 出典:エバーグレイス

円状のキズは光にあたったときに目立ってしまいます。そこで、一方向のみ直線的に拭き上げをします。こうすることにより、キズができてしまっても目立ちづらくすることができます。

しかしながら、黒色のもつ「重厚感」はこうした手間をかけるだけの価値があります。また、黒は光を吸収してしまうので夏場は車内が暑くなるといわれていますが、実際には「白色の車」と比べて2~3℃ぐらいしか変わりません。そのため、温度についてあまり気にする必要はありません。

手間のかかる色ではありますが、白と同様に車の買取査定に出したときに高額で売れる色といえます。

シルバーの特徴

白と黒には負けるものの、世界的に根強い人気を誇るシルバーですが、実は一番汚れが目立たない色です。扱いが楽なことも人気の理由です。

黒と同様に重厚感があり、特に年配の方々から好まれています。しかし、地味で若々しく見られないなどの理由で、若者からはあまり好まれない色であることが多いです。セダンなど、大型車であるほどシルバーの需要は高いです。逆に若者向けのコンパクトカークラスでの需要は若干低い傾向にあります。

汚れが目立ちにくいため、アパートやマンションなど、自宅で車を洗いにくい環境の方には特にシルバーの車がおすすめといえます。

その他の色

赤、青、オレンジなど様々な色がありますが、手入れをするときの注意点という意味では、暖色系(赤、オレンジ、など)と寒色系(青色の系統)で分けることができます。

暖色系は紫外線の影響を受けやすく、色あせが起こりやすいです。一方で寒色系は紫外線の影響を受けにくいので色あせは比較的起こりにくい色です。

また、汚れが目立つかどうかはそれぞれの色の明るさによって左右されます。明るいオレンジや水色などは、白色の特性に近く、汚れは目立ちにくくなります。逆に、暗めの紫や青などは、黒色に近い特性を持ち、汚れやキズが目立ちやすい色となります。

ただ、このような原色系の色は不人気色のため、どうしても車を査定にだしたときの評価が低くなってしまいます。しかし、特定の車ではイメージカラーや派手な色合いのほうが人気な場合もあります。例えば、マツダの車はイメージカラーであるレッドが一番人気です。

色によって査定額がどれだけ変わるのか

ところで、「同じ走行距離、同じ車種」などで査定を出したときに、色によってどのくらい査定額が変わってくるのでしょうか。

買取業者によって違いはありますが、一般的な車種であれば白色と黒色は他の色に比べて、5~10万円ほど査定額が上がります。また、高価な車両であるほど査定額の上がり幅が大きくなります。例えば、ベンツなどの高級車は白色か黒色であれば、他の色(例えば青色のベンツ)に比べ20~30万円ほど査定額が上がります。

また、車種のグレードによって選ぶことのできる限定カラーや、期間限定のカラーなどであれば、上記の白色と黒色同様に査定額が上がることがあります。

シルバーは白色や黒色と同様に、無難で市場での需要がある色です。しかし、市場での人気は白色と黒色に比べると劣ります。そのため、査定額は上がりません。ただし、査定額が下がることもありません。

赤色や青色などの好みの別れる原色系は、査定額が低くなってしまいます。一般的な車種で比較すると、白色と黒色が平均に対してプラス5~10万円、シルバーは±0の平均、それに対して、原色系はマイナス5~10万円になってしまいます。また、高価な車種であるほど査定の下がり幅は大きくなります。

しかし、原色系のボディカラーは査定額が必ず下がるのかというと、そうではありません。例えば、スポーツカーであれば赤色や青色のほうが査定額があがることがあります。これは、スポーツカーの中古車市場では原色系の方が高い人気があるためです。

一方で女性向けの軽自動車などであれば、オレンジ色やピンク色などのあざやかなボディカラーがプラス査定になることもあります。これもスポーツカーの理由と同様に、中古車市場で女性に人気があるためです。

色あせは車の査定額に影響するのか

このように、車体の色は中古車査定を出すときの額に影響します。

ただ、同じ「色」という意味では、ボディカラー以外に色あせも査定額に影響する項目になります。乗っている車の色があせてきてしまい、気にしている人も多いのではないでしょうか。

白や黒などの車は、ボディ自体はあまり色あせしません。しかし、赤系の色の車に乗っている人にとって色あせは重要問題です。赤色やオレンジ色などの暖色系の車は色あせが起こりやすいからです。

ボディやプラスチックの部品がだんだんと白くなってきてしまうと見栄えが悪くなってしまいます。これは主に太陽光(紫外線)が原因で起こります。

そうした車の色あせは車の買取査定において減点対象となってしまいます。しかし、ある程度の色あせに関してはそこまで大きなマイナスポイントにはなりません。ほとんどの買取業者は自動車修理工場と繋がっているので、多少の色あせなら修理工場で磨きをかけることによってキレイにできるからです。

ただ、注意してほしいのが「ある程度」の限度を超えてしまっている場合です。この場合の限度というのは、塗装の表面にある透明な層(クリアー)が剥がれてしまっている下記の写真のような状態を指します。

出典:みんカラ

このように、クリアーの層が剥がれてしまうと、買取業者が買い取ったのち中古車市場に出品するときに、再塗装の必要があります。そのため、磨き作業で済む場合と比べると、修復するのにコストがかかってしまいます。

剥がれている範囲によって値段は変わってきますが、写真のようにボンネット1枚ほどのクリアー層が剥がれている場合、買取査定額は1~4万円ほどのマイナスとなります。また、ホワイトパールやブラックパールなどの色は修復に手間がかかるため、マイナス額が大きくなることがあります。

色あせの対策

ただ、実際のところここまで色あせしている車はほとんどありません。そのため、査定額への影響はほとんどないと考えてください。

しかし、いくら査定額への影響が少ないとはいっても、もちろん色あせしないに越したことはありません。

色あせを防ぐためには太陽の光を当てないことがなによりも重要となります。そのための一番手軽な方法として、車にカバーをかけるという方法があります。

ただ、このときは注意が必要です。確かに、光を直接浴びないので色あせ対策には有効なのですが、このカバーをかけるという行為がかえって塗装を痛めてしまうことがあります。

なぜ、カバーをかけているのに塗装が痛むのでしょうか。それは、雨の日などに地面からの湿気がカバーの中で溜まってしまうことによりシミを生じてしまうからです。溜まった湿気によりカバーがボディに張り付いてしまい、その状態でカバーの上から太陽を浴びると焼き付いて水シミができてしまうのです。

そのため、カバーをかけるのであれば雨などの湿度が高い日の翌日はカバーを外して、車とカバーの両方を乾かしてから再度カバーをかけるようにしましょう。そうすると塗装を痛めることがありません。

カバーの他にカーポートも有効な紫外線対策となります。カバーと違い、脱着の手間はありませんし、塗装を痛める心配がありません。さらに、夜露や雪からも愛車を守ってくれます。

もちろん、可能であれば屋内保管が最も望ましいです。自宅にガレージがない場合は立体駐車場や地下駐車場を契約する、という手段もありますので検討してみるといいでしょう。

一括見積もりを利用する

ここまで述べてきた通り、「車のボディカラー」と「色あせ」によって買取査定額が大きく変わります。

買取業者の中には「車種によっては人気のある色を把握している業者」があります。また、「中古車の購入を検討している人(お客様)から依頼されていて、『赤色の軽自動車がほしい』などのように特定の色の車を探している業者」があります。

他には、「自社の修理工場を保有していて、車体が色あせしていても低コストで修復できる業者」が存在します。

こうした業者であれば、高値で買取をしてもらうことが可能です。では、どのようにして高価買取してくれる業者を見つければよいのでしょうか。

上記のような業者を探すときに、複数の業者を調べて、それぞれに問い合わせをする必要があります。ただ、それではかなりの労力を要します。そこで、一括見積もりを利用することによって、一度に複数の業者から見積もりをしてもらうことができます。

一括見積もりを利用することにより、高価買取をしてくれる業者に巡り合う確率があがります。不人気色の車や色あせを起こしている車に乗っていて、なかなか高額査定がつかなくて困っている方は「一括見積もり査定」を利用しましょう。


私が車を買い替えるとき、必ず行うことは一括査定によるネットからの一括見積もりです。一社だけでなく、何社もの見積もりを競争させることで中古車の下取り価格が高額になるからです。

一社だけの見積もりに比べて、複数の見積もり査定をすることで車の買取額が15~30万円ほどアップするのは普通です。

ちなみに、私が一括見積もりしたときは買取額が41万円も上がったことがあります。ネット見積もりの方法を他の人に伝えたところ、「3社から依頼があり、競争させたら買取額が14万円も上がった」「ディーラーからの下取り価格よりも23万円高くなった」など喜ばれるようになった経緯があります。

特にカービューを使えば、登録3分で最大8社へ一括見積もりを依頼することができます。あなたの自宅(または事務所)まで出向いてくれるため、わざわざ車を購入したディーラーのもとに出向くことなく見積もり依頼を出すことができます。

登録無料のネット一括見積もりを活用することが愛車を高額で売る最も確実な方法です。